100歳のお祝いに銀杯を贈るのはやめてよりもっとムダな褒章制度を見直した方が

 100歳のお祝いに銀杯を贈るのはやめて――。税金の無駄遣いがないか外部の有識者がチェックする「行政事業レビュー」で22日、厚生労働省の高齢者向け事業に有識者が「抜本的改善が必要」と判断した。
  この事業は1963年度に約150人を対象に始めた。2014年度には約3万人になり、予算額は1人8千円ほどで計2億9800万円に上る。
  毎年3月に翌年度の対象者数を見積もるが、死亡などで実際の贈呈数は下回っている。14年度は3万1500個を準備し、2143個が残った。裏面にその年の老人の日の年月日を刻印するため、余った分は鋳造し直す必要があるという。
  高齢者福祉への国民の理解を深める目的があり、厚労省はこの点で効果的かどうかレビューの対象に選んだ。だが、大学教授ら有識者からは「この程度の話は省内で責任持って決めて欲しい」「重要度の低い事業で我々の時間を無駄に使わないで」といった不満が相次ぎ、1人が退席する事態に。結局、とりやめを進言した。厚労省は「ご意見を真摯(しんし)に受け止め検討するとしか言えない」としている。(蔭西晴子)

これ『「100歳の銀杯、税金のムダ」 厚労省事業、識者指摘』と題した朝日新聞デジタル 6月23日(火)13時35分の配信記事である。

 確かにムダかどうかを考えれば、これからの高齢者増加を考えればとは思うが。これがムダと考えるくらいなら、私は現在の真の褒章制度からかけ離れている、勲章制度を見直した方がと思う。文化勲章ならいざ知らず、各自治体に、意味不明な割り当て勲章こそ無くすべきと考える。とにかく勲章好きの日本人を逆手に取ったゴマスリ制度である。ムダこの上ない制度である。ある受賞者が言って居た、急に業界から褒章1個余っているから早急に出せと言われ自分に白羽の矢がと言う事だった。私が問題にするのが褒章の授与対象の内の緑綬褒章(りょくじゅほうしょう:長年にわたり社会に奉仕する活動(ボランティア活動)に従事し、顕著な実績を挙げた方)である。確かにボランティア活動には違いないが、金額の大小はあるが、それなりに出れば報酬のもらえる、消防功労等がそれに値する。真のボランティア活動をしている人を差し置いてである。聞けば褒章がもらえるから消防に入ったと言う人間が多々居る。これ等最も悪い習わしである。それだったら100歳のお祝いに銀杯を贈った方がまだマシだと私は考える。