新国立競技場の計画を白紙に、これは建築家安藤忠雄に対するヤッカミと学閥重視の官僚のクーデターとしか思えない

 安倍晋三首相は17日、20年東京五輪パラリンピックのメーンスタジアムとなる新国立競技場建設計画の白紙撤回を正式に表明した。
  12年11月の国際コンペで選出された英建築家ザハ・ハディド氏のデザインがお上の一声で、白紙撤回された。2年8カ月。尽力してきたザハ事務所と設計チームの設計図は、一瞬にして紙切れとなった。
  ザハ事務所の関係者は「びっくりしている。50年先、『昔、あの競技場でオリンピックをやったんだ』と誇りを感じられる、国立にふさわしい競技場を日本に残そうと一生懸命にやってきた」と肩を落とした。
  日本スポーツ振興センター(JSC)が主体となった国際コンペで、正式な手続きを踏んで採用されたザハ案はいきなり、はしごを外された。以前JSC鬼沢佳弘理事は契約解除となった場合、「損害賠償の訴えが起きる可能性もある」と懸念を示していた。しかし、関係者は「そういうことよりも今は『新国立は大丈夫なのか』という思い。日本最高の設計4社(日建設計、日本設計、梓設計、アラップ)が結集して行ってきた設計。それを超えるものが造れるのか」と吐露した。
  ザハ事務所と設計チーム4社の総意は、総工費高騰の原因はデザインが問題ではないということ。英ロンドン本部の担当役員ジム・ヘベリン氏も競技場の工費増は「デザインが原因ではない」と指摘し、「東京での建設費急騰が背景にある」との声明を発表した。
  JSCによると、ザハ事務所にはデザイン監修料の一部として14年度までに13億円を支払い済みで、契約解除時に違約金を支払う条項は設けていない。ザハ事務所側は今後の対応を協議中。菅義偉官房長官は17日の記者会見で、損害賠償などについて「適切に対応する」と述べた。

これは「新国立白紙でザハ案も監修料13億円も捨てる」と題した日刊スポーツ 7月18日(土)10時15分の配信記事である。

 日本の著名な建築家の中で高校卒で東京大の教授になったご仁はこの安藤さんしか私は覚えがない。彼は建築学で言うところの住居学的基本知識は学んではいない。そりゃあそうだ。だって大学へは行ってないし、若くして海外での放浪の旅で感性を磨いた男だ。私は彼の作品は好きだ。本当に大学の建築学を学んでいない彼を不思議と思っていたし変わった男とも思っていた。昔から芸術家には学問は要らないと言われて来たし、その持って生まれた才能だけで大衆を引き付ける事も出来たからである。私は素晴らしいとも思っていたが、一方で何だ高卒だけかとも思ってた事も正直あった。今回のこの審査の責任者としてこのプランを採用したにはそれなりの理由もあったろうと私は考える。しかし、役人たち官僚はとにかく東大一辺倒である。それに実施設計でのスーパーゼネコンの連中である、思ってはいけないかも知れないが、この審査委員長大学での先輩でもない建築家安藤忠雄に対するヤッカミ面も結構あったのではと私は推測する。要は学閥から外れた一匹狼的安藤忠雄だったからと言える部分が大半ではとも。一般の方々はまさかそこまでと思われるかもしれないが、多分にその要素が霞ヶ関であったと言えなくも無かった。いわゆゆ官僚の壁と言うものである。
 この考えは、何の情報も無い中での全くの私今までの経験した中での思い、独断の主観である事を最後にお断りしておきたい。