欧米に対抗するためロシアと中国が主導するBRICSなるものが出来たがその前にやる事があるだろう

 【フォルタレザ=宮本英威】インドや中国など新興5カ国のBRICSは15日、ブラジル北東部フォルタレザで首脳会議を開き、「新開発銀行」(BRICS開発銀行)の創設で正式に合意した。本部は中国・上海に置き、初代総裁はインドから選ぶ。欧米が主導する国際金融体制に対抗する狙いだ。
 資本金は当初500億ドル(約5兆円)で、5カ国が均等に出資する。将来的には1000億ドルに増やす。新開発銀はアジアやアフリカの途上国のインフラプロジェクトに融資する。南アフリカに「アフリカ地域センター」を設ける。
 首脳会議の議長を務めたブラジルのルセフ大統領は、新開発銀について「世界経済の安定に貢献する」と語った

これ「BRICS開発銀創設で正式合意 本部は上海に」 と題した日経新聞7月16日5:19の報道記事である。

 記事にあるように世の経済、欧米を中心に回っている、だから反発して作ろうと言う事であろう。要するに世界の派閥なのである。日本のことわざに「3人寄れば派閥が出来る」とあるが、今正に世界もそれに倣おうとしている。言い換えれば弱い者の傷の舐め合いとでも言えるのである。しかし、この国の方々大事な事を忘れている。決して縛ろうと言う訳では無いが、借款の事である。まず、やるべき事はその借款の解消である。まずそれをしてからと言うのが筋である。もっともロシアと中国の扇動ではあるだろうが。権利だけを言うのは説得力が無いと言わねばなるまい。特に中国である。我が国が供する円借款約は3兆3165億円あった筈であり、それが、無償資金協力(2011年現在、累計1544億円)および技術協力(2011年現在、累計1704億円)、政府貸付(円借款以外)と名を替え、それが現在も対中ODAが続けられているのが現状である。
 
BRICSとは
成長著しい新興国、ブラジル、ロシア、インド、中国それに南アフリカ共和国を加えた五カ国(Brazil, Russia, India, China, South Africa)の頭文字の総称である。