みんなの党の渡辺喜美代表に見る国会議員と言う種族の建前と本音

 みんなの党渡辺喜美代表は27日昼、国会内で開かれた党の総会に出席し、化粧品会社ディーエイチシー(DHC)の吉田嘉明会長から計8億円を借り入れたとされる問題について、所属議員に釈明した。渡辺氏は「お金の流れの記録を精査し、資産報告書を訂正したい」と表明。2012年12月時点の借入金を2億5000万円と記載した衆院に対する資産報告書を訂正する意向だ。
  吉田氏は週刊誌に寄稿した手記で、参院選直前の10年6月に3億円、衆院選を控えた12年11月に5億円を貸し付け、現在も5億4986万円が返済されていないと説明している。
  総会に出席した議員によると、渡辺氏は「個人として借り入れ、個人として使用した。党に迷惑はかけない」と釈明。代表職の進退には言及しなかった。議員側から丁寧な説明を求める声が上がったのに対し、「しっかり説明する」と応じた。 

これ「みんな・渡辺氏、資産報告訂正へ=DHC会長からの借入金」と題した時事通信 3月27日(木)13時8分配信記事である。

 みんなの党渡辺喜美代表と言えば、第一次安倍内閣及び福田内閣で約1年半にわたり行政改革公務員制度改革に取り組み、現在においては、国会議員では無いが、橋下徹大阪市長と合わせて行政のムダを糾弾し得る唯一の人と私は視ていた。がしかし、共に最近の政治行況を見るに、共にメッキが剥がれたに等しい。保守層の受け皿として、自民の不満分子の駆け込み寺的政治状況をないがしろにした罪はかなり大きいと言わざるを得ない。最近の自民寄りは嫌悪感さえ覚える。当時の政権党に弓を引き、それこそ建前と本音を使いこなさない義士としての名分さえ捨ててしまった事は、彼の今後の政治運命を大きく変える事になると私は思っている。残念と言うよりも、過去の政治信条を自ら捨ててしまった事に等しい。今後は政治生命はもちろんの事、そんな事より一番大事な人間としての質が絶たれるであろう。