東京電力の2013年9月中間決算が黒字とは如何なる計算方法か

 東京電力が31日発表した2013年9月中間決算は、経常損益が1416億円の黒字(前年同期は1662億円の赤字)になった。経常黒字は、福島第一原発事故が起きる前の10年9月中間期以来、3年ぶり。コスト削減を進めたことや、昨年の電気料金値上げが業績を押し上げた。
 売上高は前年同期よりも11・8%増えて3兆2161億円。純損益は6161億円の黒字(前年同期は2994億円の赤字)だった。
 

これ「東電、3年ぶり経常黒字 料金値上げが業績押し上げ」と題した朝日新聞デジタル 10月31日(木)17時45分配信記事である。
 

 東京電力の2013年9月中間決算は、経常損益が黒字となる見通しになった。福島第一原発事故が起きる前の10年9月中間決算以来、3年ぶり。電気料金の値上げによる収入増とコスト削減の効果で、黒字幅は1千億円を超えそうだ。31日にも発表する。
 経常損益は、本業のもうけに利払いや配当収入などを反映したもの。東電は昨年4月に企業向けの電気料金を平均14・9%、同9月に家庭向けも平均8・46%値上げした。この夏の猛暑で電力販売が伸びたことも増収要因になった。また、設備投資を先送りするなどして経費を節減し、黒字化につなげた。
 東電はコスト削減をさらに進めることで、柏崎刈羽原発新潟県)の再稼働や、電気料金の再値上げがなくても、今年度通期での黒字化を目指している。
 

こちらは「東電、中間決算3年ぶり黒字見通し 値上げなどが効果」と題した朝日新聞デジタル10月29日10時25分配信記事である。
 

 私はこの記事を見て、自分の目と耳を疑った。あれほどの事故を起こし、尚且つ利益計上とは。
 少なくとも今後半世紀は後処理や、使用済み燃料の処理にかかるのに、しかも、事故後の処理費は国が代行してると言っても、所詮は、一民間企業と言えども、それ全て東電の責任において行われなければならない。しかも中間とは言え、それへの引き当てにしなければならないのに、利益とは、余りにも国民をバカにしていると言えまいか。勘ぐれば、いや勘ぐらなくとも、じゃぁ今までは何だったのか。私は驚いている。もし事故が起こらず順調だったら、東電は、いや東電に限らず、日本の全ての電力会社は謳歌していた事だろう。現状でこれだ。だとしたら何も無かったら、とんでも無く、またとんでも無い会社になっていたろうと思われる。それは表に出ず、昔の電力債の価値以上となっていたものと思われる。東電以外の電力会社を代弁すれば、あの馬鹿(東電)がこんな事、こんな事故さえ起こさなければ、と嘆いた言葉がうめき声となって聞こえて来る。