久し振りのNHK日曜討論を見て

 与野党激論 臨時国会の焦点とのふれこみだったが、盛り上がりに欠けた討論と言う感想が先に来た。まず今回の討論をNHKのHPから紹介すれば次の様になる。
 
《テーマ》
 衆参の“ねじれ”が解消されて初めての本格的な論戦の舞台となる第185臨時国会が召集されました。政府・与党は、「成長戦略の実行が問われる国会」と位置付けています。経済の成長を実現するための法案や特定秘密保護法案、東京電力福島第一原子力発電所の汚染水問題への政府の対応などをめぐって、論戦が繰り広げられています。
 山積する重要課題に各党はどう臨むのか。与野党の幹事長・書記局長が徹底討論します。
 
○出演者情報
自由民主党  幹事長      石破 茂  さん
民主党    幹事長      大畠 章宏 さん
日本維新の会 国会議員団幹事長 松野 頼久 さん
公明党    幹事長      井上 義久 さん
みんなの党  幹事長      浅尾 慶一郎さん
日本共産党  書記局長     市田 忠義 さん
■生活の党   幹事長      鈴木 克昌 さん
社会民主党  幹事長      又市 征治 さん
○司会 NHK解説委員 島田 敏男
 
 

 ①アベノミクス成長戦略の成果への各党の感想。
 ②特定秘密保護法案への各党の対応。
 ③東京電力福島第一原子力発電所の汚染水問題への政府の対応。
の3部立てだった。全体的に見れば6年ぶりに「ねじれ」を解消した与党自民党の独壇場と連立与党公明党の存在感の低下で、独走する自民党の各党へのブラフのなだめ役に落ちぶれた公明党の姿が顕著になった討論会と言えなくもなかった。
 とにかく自民石破幹事長は教科書に書いてるが如く、独断はせず、民主的に話し合いと理解を優先すると言う、どちらかと言えば数を背景にした、自信に終始した。
 ただ私は政治家と言うものは、決して政権時の政策の良悪に踏み込まない事と言う不文律に驚いた事だった。互いに同じ状況と結果を経験してるからだろうと理解した。個別的政策の部分では、維新とみんなは共通してると感じた。私的には共産党社民党の主張に共感を感じたが小沢の生活の党の鈴木克昌幹事長には幻滅を感じた。 小沢党らしくない、自民党と闘うどころか、自民の政策を後押し的にへつらう事に終始したからである。
 全体的にディベートにもなれない自民石破幹事長、何の事無い、防衛おたくでしかないと思える特定秘密保護法案観であった。これではポスト安倍は無理だと感じた。せいぜい、今が華だろう。