鹿児島県が、鹿児島空港と上海を結ぶ定期路線存続を理由に県職員1千人の上海研修事業費として1億1800万円を補正予算案に計上した問題で、県議会(定数51)は26日、総務、文教警察両委員会で予定していた採決を見送った。最大会派の自民党県議団(35人)内で賛否が割れているためで、27日に両委員会で採決を予定しているが、予断を許さない状況となった。(谷田智恒)
自民党県議団は両委員会での採決を前に、25日から26日まで断続的に総会を開き、意見集約を図ろうとした。その中で賛成派は1億1800万円の予算案を半額にする修正案を両委員会に提出する方向で調整を進めた。
しかし「県民に理解を得られない」「計画がずさんすぎる」など反対の声も根強く、意見集約には至らなかった。
このため両委員会は26日午後4時に始まったが、開会直後に自民党県議からの要請ですぐに休憩に入り、再開後にこの日の採決を見送り、27日に延期することを決めた。
自民党県議団はなおも意見集約を目指しているが、まとまる見通しは立っていない。同じく伊藤祐一郎知事を支える県民連合(7人)も賛否が分かれている。
これに対し、公明党県議団(3人)は反対を表明している。共産党(1人)や無所属議員も反対するとみられる。
鹿児島県が打ち出した職員の上海研修計画には、県職員労働組合なども「今回のような研修は税金を投じて実施すべきではない」と反対の姿勢を示している。
だが、伊藤氏は「路線維持対策に遅れが生じることは許されない」と、計画強行の姿勢を示している。
しかし「県民に理解を得られない」「計画がずさんすぎる」など反対の声も根強く、意見集約には至らなかった。
このため両委員会は26日午後4時に始まったが、開会直後に自民党県議からの要請ですぐに休憩に入り、再開後にこの日の採決を見送り、27日に延期することを決めた。
自民党県議団はなおも意見集約を目指しているが、まとまる見通しは立っていない。同じく伊藤祐一郎知事を支える県民連合(7人)も賛否が分かれている。
これに対し、公明党県議団(3人)は反対を表明している。共産党(1人)や無所属議員も反対するとみられる。
鹿児島県が打ち出した職員の上海研修計画には、県職員労働組合なども「今回のような研修は税金を投じて実施すべきではない」と反対の姿勢を示している。
だが、伊藤氏は「路線維持対策に遅れが生じることは許されない」と、計画強行の姿勢を示している。
何日か前、この問題を記事にしたばかりだが、情けなくて涙も出ないと言うのが正直な気持ちである。誰しもがこれはおかしいと思っている事を自民党県議団が何故渋っているかと言う問題である。
これ即ち1地方だけの問題ではない。これは長年の政権党自民党と霞ヶ関に繋がる官僚・役人の関係の縮図だからである。55年体制以来の長年の権力をほしいままにして来た自民党と役人の「持ちつもたれつ」の関係が依然と続いている事を表している。これはどう言う事かと言うと、中央の場合は代議士連中は役人に全て任せておけば大丈夫で問題無いと言う意識、それがこの鹿児島県のように地方の場合はチョッと違って、首長や議会の議員等は元々職員達の家来みたいなものだからである。本来首長は選挙と言う民主主義で選抜されたのだから、つまりは大統領的権力を意識して良い筈なのだが、また議員は自分の選挙区の予算を出来るだけつけてもらいたいし、何事につけても職員を敵に回せばやりにくいと言う言う意識、これらもろもろの意識が絡み合い、職員→首長→議員と言う様な図式が昔より仕上がっているのである。こう言うことから考えれば、一般的常識よりも、県政で言う前記したトライアングルの図式が優先されるためこう言う結果になってしまうのである。驚く事ではなく彼らにはこれが当たり前の判断だったのである。こう考えれば、日本国の全てが国民のためでは無く、全て役人・公務員のためにあると言う事にもなるのである。異常な事態なのである。