横須賀市長選で自公敗北、参議院選に向かい暗雲?

 神奈川県横須賀市長選は30日投票が行われ、即日開票の結果、無所属現職の吉田雄人氏(37)が無所属新人で元副市長の広川聡美氏(61)=自民・公明推薦=を振り切り、再選を果たした。無所属新人で園芸業の岸牧子氏(56)=共産支持=は及ばなかった。投票率は50・72%(前回45・22%)だった。
 広川氏の落選が決まった後、進次郎氏は支持者を前に「自分の選挙以上に全力を尽くしましたが、力及ばず勝利をつかむことができなかったのは、私の力不足以外ありません。広川さんに、奥様に本当に申し訳ない」と陳謝。広川氏の敗北の弁に時折、涙ぐむ場面もあった。
 小泉氏はまた、参院選への影響について記者団から問われ、「国政に迷惑をかけないように頑張る」とだけ語った。
 これまでの選挙戦で「横須賀の政治史に残る激しい戦いになるが、必ず奇跡を起こし、勝利する」とげきを飛ばしてきた小泉氏は選挙期間中、“ベタ張り”となって広川氏の応援に明け暮れたが、吉田氏の前に苦杯を喫した。
 今回の選挙戦は変革と脱官僚を掲げた吉田市政の是非が焦点となった。吉田氏は“ハコモノ行政”脱却による財政再建を実績としてアピールし、自転車で遊説を行うなど、無党派層の取り込みを意識した選挙戦を繰り広げた。
 一方、広川陣営では「小泉王国の威信をかけた戦い」と位置づけ、県議や市議を中心に組織の引き締めを図った。しかし、小泉氏が「街を変える際には仲間同士が割れるような厳しい戦いを避けることはできない」と吐露するように、足元では小泉支持層が吉田氏に流れるなど堅い結束がほころびを見せていた。
 人口減少や市中心部の空洞化による停滞ムードから「何かやってくれそうな若い市長に託したい」との見方が広がっており、堅実な行政経験をアピールした広川氏の支持に結びつかなかったからだ。
 「将来の首相候補」ともいわれる小泉氏は今回の横須賀市長選について「政治家人生として大きなターニングポイント」と語っていた。おひざ元の市長選での敗北は「今後の不安材料として浮上するかもしれない」(地元政界関係者)との見方も出ている。
 

これ『横須賀市長選で自公敗北 選対本部長・小泉進次郎氏、涙ぐみ「私の力不足」』と題した産経新聞の報道である。
 

 地方の首長選とはこんなものと思われる。中央の政党の影響なんぞ微々たるものではと私は思う。アンチ自公としては喜んで良い筈なのだが、今売り出し中の自民の青年局長のこの進次郎氏がいくら頑張ったとしても、有権者は既存政党のカラーよりも人物本位や今までの実績や期待感、あるいは交友関係や付き合い、親族等のしがらみで左右されるのが100%だ。かえって私は、それをさも政党の浮き沈みにのようなマスコミ報道の方に不快感を感じる。だから政党の幹部はそんな事に一々一喜一憂していては、まだまだ小さいと言うべきだろう。まあ若いと言う事か。早くからチヤホラされ、政界の耳年増と言った側面がかなり強い。要するにいい気になった分落胆も大きかったと言う事だ。確かに早くから親父を見て来たから、そしてあの親父のDNAを引き継いだあのひらめきは確かに特筆ものだが、如何せん焦点が橋下徹大阪市長ほど無かった点、惜しいと言えば言えるのかも知れない。
 私は55年体制以後の小沢自民の世代に、地区の役員をやって、自民に愛想を付かした人間だ。自民の裏表は良く解かっているつもりである。だからこそ、今後の日本の舵取りは絶対自民にやってはいけない事は身にしみて解かっている。坊主憎けりゃ袈裟まで憎いの例え通り、私はこの進次郎氏に恨みは無いが、悪いが小泉傀儡と見なさざるを得ない。
 今度の参議院選、決して自民しか居ない訳では無い、民主の期待はずれにより有権者は行くところが無いだけである。消極的選択なだけである。時としてこう言うのはひっくり返る可能性大である。