日生、男性社員に育児休業取得を義務づけに思う空しさ

 日本生命保険は男性社員に育児休業の取得を原則義務づける。まずは来年3月末で利用期限が切れる約200人を対象に、有給扱いとなる1週間分の休暇を消化するように求める。1カ月ごとに取得率をまとめ、本人や上司の意識改革を迫る。
 同社の育児休業は、子どもが生まれた日から、満1歳6カ月を超えて最初に訪れる3月末までが対象期間で、最長で約2年半休める。女性には好評だが、男性に限ると直近の取得率は5%にとどまっている。
 育児休業を取得した男性から効率的な働き方や休暇中の体験談を集める。社内のホームページで公開し、半期ごとの投票で上位3人を選定。モデルケースにして意識改革に生かしていく。
 

これ「日生、男性社員に育児休業取得を原則義務づけ 」と題した日本経済新聞の報道である。
 

 私はこの記事の様な事を聞くと無性に腹が立ってしょうがない。私は人間が小さいのだろう。とてもじゃ無いが、解かるけど歓迎が出来無いのである。
 政治・経済に関係する方々は常に大企業しか見ていないような気がする。私ら中小・零細の企業は、失礼だがそこまで気が及ばないのである。夢の様な話ではある。私たちはもっと現実的である。と言うより、そのような余裕が無いと言った方が良いのかも知れない。ある意味大企業の方々は羨ましいし、気持ちも妬けて来る。それが正直な気持ちである。
 過日以来、生保・損保企業は時代と状況背景により、保険の掛け金のアップを決定したばかりである。だからこそ、腹が立ってしょうがないのである。グローバルな競争に勝つためとは理解はするが、納得の気持ちがどうしても出来無いのである。
 確か平成の22年ごろと思ったが若い広島県の知事が「育児休暇」をとった事があったが同じであるし、私は平成9年の労基法改正で1週40時間の労働時間を決めた時もそうだった。政治・経済に関係する方々は常に大企業と比べての施策である。中小・零細の企業等眼中に無い。私らに言わせれば、今回の日生の男性社員に育児休業取得の義務づけは、自分らの環境づくりの前に、払わなかった保険金や、掛け金の引き下げをしてからやれと言いたい。自分らは目一杯の保証をしながら、客には無理強いかと言いたくなる。どだい、価値観と時代観の違いと言うには余りにもその考えには隔たりが大きいと言わざるを得ない。どうもそれだけで無い不信感が拭えないのである。