衆議院総選挙が公示されたが、自民安倍さんの主張が不可解

 日本、福島の未来を決める選挙戦が始まった。福島、被災地の復興なくして日本の未来はない。安全神話の中で原子力政策を進めたことは自民党にも大きな責任がある。二度と原発事故を起こしてはならない。原発ゼロが理想だが、エネルギーは日々の生活に直結する。選挙目当てにスローガンを掲げるつもりはない。10年間で将来のエネルギーのベストミックスを考えたい。
 3年前の(自民党政権)とは次元の違う経済政策でデフレから脱却する。2%の物価目標を政府と日本銀行の間で協定を結ぶ。大胆な金融緩和も必要だ。円高も是正する。やるべき公共投資は未来への投資であり、無駄遣いはしない。
 (民主党政権の)3年間は外交敗北だ。日本の領土、美しい海を守れるのは自民党公明党だ。自公で過半数を獲得し政権奪還を目指す。(福島市
 
 
 この報道、自民党安倍総裁の福島での第一声だが、私にはどうも安倍さんの考えが正直解からない。
 
 ここのところの民主の凋落で、この選挙後、自民主導の政権運営に回帰し、そのトップが考えられる自民党安倍総裁の発言である、市場が反応したのだろう、円安が進み、株価も急騰している。恐らくは安倍さん自分の発言が経済に影響を及ぼしてるものと気を良くしている事であろうが、ナンバーツーの石破さんの発言を聞くまでも無く、「お金が潤沢に供給されて回るなら、なぜこんなに景気がよくないのか」と言うのも頷ける。
 
 安倍さんがかねてより主張してる、「デフレ不況」脱却のためには、3%の物価目標をも辞さないとも言っている。あの昭和の終わりから平成の初めにかけてのあのバブル景気時でも1.5%の上昇である。それをその倍とは、どんな経済を予想してるのか。もしかすれば地学の太陽のブラックボックスに入るようなものでもある。
 
 安倍さんもかなり経済を勉強したみたいだが、経済は数学の公式は当てはまらないのである。経済学者のレクチャーの域を出ていない。何故なら今のデフレ不況は、それこそ経済の理屈よりも、「デフレ不況」と言う言葉そのものが、国民に浸透し過ぎている事こそ「デフレ不況」なのである。その落ち込んだ国民のその気持ちを払拭する事こそ最大の対策テーマなのであり、その努力をするのが今の政治家に課せられた政策課題なのである。それが真逆の「消費増税」等、整合性のとれない政策、この不況を先延ばしする愚挙と言わねばならない。またそれを見極める事こそこの選挙の最大のテーマでもある。