自民党総裁に安倍元首相の再選を見て、今度は国民を騙さないだろうな

 そもそも6年前この人何と言って内閣総理大臣を辞したかお解りか。思い出してもらい為に2006年9月26日の辞任会見の全文を載せて見た。
 
 本日、総理の職を辞するべきと決意をいたしました。
  7月の29日、参議院の選挙が、結果が出たわけですが、大変厳しい結果でございました。しかし厳しい結果を受けて、この改革を止めてはならない、また戦後レジームからの脱却、その方向性を変えてはならないとの決意で続投を決意をしたわけであります。今日まで全力で取り組んできたところであります。
  そしてまた先般、シドニーにおきまして、テロとの戦い、国際社会から期待されているこの活動を、そして高い評価をされているこの活動を中断することがあってはならない、なんとしても継続をしていかなければならないと、このように申しあげました。国際社会への貢献、これは私が申し上げている、主張する外交の中核でございます。この政策は何としてもやり遂げていく責任が私にはある、この思いの中で、私は、中断しないために全力を尽くしていく、職を賭していく、というお話をいたしました。そして、私は、職に決してしがみつくものでもない、と申し上げたわけであります。そしてそのためには、あらゆる努力をしなければいけない。環境づくりについても、努力をしなければいけない、一身を投げ打つ覚悟で、全力で努力すべきだと考えてまいりました。
  本日、小沢党首に党首会談を申し入れ、私の率直な思いと考えを伝えようと。残念ながら、党首会談については実質的に断られてしまったわけであります。先般、小沢代表は民意を受けていないと、このような批判もしたわけでございますが、大変残念でございました。今後、このテロとの戦いを継続させる上において、私はどうすべきか、むしろこれは局面を転換しなければならない。新たな総理のもとで、テロとの戦いを継続をしていく、それを目指すべきではないだろうか。きたる国連総会にも、新しい総理が行くことが、むしろ局面を変えていくためにはいいのではないか。
  また、改革を進めていく、その決意で続投し、そして内閣改造を行ったわけでございますが、今の状況でなかなか、国民の支持、信頼の上において力強く政策を前に進めていくことは困難な状況であると。ここは自らがけじめをつけることによって、局面を打開をしなければいけない。そう判断するに至ったわけでございます。
  先ほど、党の五役に対しまして私の考え、決意をお伝えをいたしました。そしてこのうえは、政治の空白を生まないように、なるべく早く次の総裁を決めてもらいたい、本日からその作業に入ってもらいたいと指示をいたしました。私としましても、私自身の決断が先に伸びることによってですね、今国会において、困難が大きくなると。その判断から、決断はなるべく早く行わなければならないと、そう判断したところでございます。
  私からは以上であります。
 
 

 私は今改めてこの辞任会見の要旨を考えてみるに、何で総理の職を辞さねばならないのかサッパリ解からなく、ミステリーとしか思えない会見であるが、この中の言葉1つ1つ読み解けば、安倍晋三が何を考えていたか良く解かるような気がする。
 この全文からはまず病気は考えられないと私は思う。それは結果的に当事の与謝野官房長官が見てられなくて、病気でと言ったのでは無いかと私は今でもそう理解している。これは何の事はない、1国の宰相としての重圧に負けた、言い訳の会見だからである。だからこそ、その言い訳の1番手に党首討論で対決されるであろう、民主党の小沢党首の名を挙げたのがが良く解かる。そのために今後の日本国の舵取りの自信の無さによる恐ろしさの為に、早めに職を辞したいと思ったのであろうと私は思っている。私から見ればこんな柔な肝も据わらない人間が果たして日本国宰相として務まるのか心配である。しかも彼は今回の総裁選に当り、「やり残した事がある」とのたまい立候補した事は、正に2度目の国民への背信と私は見る。彼は総裁となった今、この辞任会見を見たら何て言うのか聞いてみたいと思っているし、5大紙マスコミも聞いて国民に知らせる義務もあると思っている。彼はこの辞任会見全文は恐らく恥ずかしくて感想も話も避けたいのではないだろうか。
 これから考えるに、どうしようもない民主党であるが、その落ち着きと肝の据わりや度胸・図太さにおいては、野田首相の方が1枚も2枚も上手に何か皮肉を感じる。(大笑い)