消費増税法案、民意を守った者が守らないものから反逆者扱いされる滑稽さ、またそれを肯定する無知な国民

 そもそも民主主義とは何ぞや。民主主義とは主権在民である。こんな基本的な事、国民は皆疑問も抱かず、当り前だと言うだろう。そして民主主義とは国民皆平等である。その権利を守るために、憲法があり、国民に身近な民法と言う法律があるのである。
 
 前回民主党は政権を委ねられたのには国民との選挙公約と言う契約を結んだからである。その公約である契約が4年を経ずして破られたのである。こう言う場合普通契約違反として、法上の裁きを受けるのが常であり、それが出来なければ当然損害賠償の対象となり得る。こんな当たり前の事を、それこそ立法府に所属する国会議員が何の罰も受けず、何の損害賠償も履行せずに、さも当然の如く、振舞ってる様は滑稽と言うより、亡国の始まりとも思える。
 
 消費税を福祉目的税にと最初に唱えたのは誰でもない、今消費増税法案に大反対してる小沢一郎その人であり、余りにも皮肉である。彼の主張を代弁すれば、そう、まず約束を守って、やるべき事をやって、その約束を遂行した後でじっくりと考え抜いて、そして努力した後どうしても足りなかったら国民にお願いをする。こう言うプロセスを彼は描いていた筈である。それのどこが悪いのか、それこそ当り前の主張であり当然の事ではないのかと私は思う。
 
 小沢一郎でなくとも、国の台所を預かる財務省は必死である。国の条件は時代と共に変わるのは当然であるからして歳入増は国の根幹とも言える大事な政策である。だからこそこの消費増税はそれこそ財務省の悲願であった。がしかし、彼らを初めとした官僚・役人機構は、ともすれば長年のしきたりやしがらみにおいて、必ずしも的確な経済政策を行ってきたかと言えば、対するその国会議員が政治に無知と不勉強のため自ら政策の立案をせらざるを得なかったのである。だからと言って、政治主導を官僚主導に代えても良い事にはならないのである。がしかし、実際彼らはそうしなければならなかった事にはある程度の理解はしなくてはならなかった筈だが、彼らは正直にその代償を表立って求めなかったのである。求めなかった代わりに彼らは自ら生きる道を開拓した。しかも、合法的にである。簡潔に言えば天下りと言う特別報酬である。つまり「今まで政治に振り回され、昼と無く夜となくそれこそ昼夜の別なく頑張ったごほうびに、良く今まで頑張ってくれました。これからは昼夜の別なく、ゆっくりして仕事等しなくていいから2~3年遊んでて下さい」と言うのが天下りなのである。これに異議を唱える事は、霞ヶ関と一戦交える覚悟になるため、永田町ではタブーに等しい。これに正面切ったのが小沢一郎なのである。彼の政治的主張は1993年(平成5年)5月20日に刊行された彼の著書「日本改造計画」を見れば解かる。彼は自己責任を重視した無責任国家からの脱却 を目指したのである。それが「原理原則の男」と言われた所以であり、そう言われているもう一人の男岡田克也とは次元が全然違う。彼は唯の解からずやに過ぎ無い。
 
 とにもかくにも「官僚主導」で行われてきた日本の政策はもう行き詰って来たに等しい。だからこそ今大幅なる行政の改革が必要なのである。ひいてはそれが最大のムダの削減となるのである。
 
 今こうして、こうやって居る間にも天下りを享受している官僚・役人はごまんといるのである。毎日何にもならない金を垂れ流しているのである。
 
 こう言う様を大マスゴミはけっして報道しようとはし無いのである。それは何故か、政治家と同じで、官僚・役人とは対立したく無いからである。一度対立したなら、国家公務員いざ知らず、全国の自治体や独法を敵に回す事になるからである。こう言う現実を一般の5大マスゴミの報道しか見聞きしない国民は知らないのである。
 今回の消費増税法案の賛否に対して、政治家は別の事情によるが、一般の国民までもが、この法案は仕方ないと考える国民が如何に多いか考える時、私は無知さ故のしょうが無なさととは決して言えないのである。だったら、政治課題には下手な批評などしてほしくない。こんな人種は何を見ても聞いても深慮せず単純な輩で価値観は共有出来無い人間なのである。
 
 小沢個人が好きとか嫌いとか関係なく普通のまともな人間なら小沢の主張に当然賛同する筈である。公約違反をする野田政権や民主党には全く道理も義も無い。やってる行為は財務省の白蟻集団の代理人の利益が第一のみ。社会保障の改革なんてすべてインチキでデタラメ。白蟻集団のために消費税を増税したいだけと私は見る。基礎年金と高度医療、介護を消費税でやる、その場合は欧米に比べて直接税の比率が高いため、直間比率を見直し所得税と住民税を半分にすると言っていた。しかし民主党は前回の衆院選で消費税の増税はしないと国民に約束し 消費税を上げる前に まず日本の統治・行政の機構を根本的に改革して官僚支配の中央集権体制から地域主権へと大転換する。それによって行政の無駄を省いて主要政策を実行するための財源を生み出そう 新しい時代に対応出来る仕組みを作り上げよう と主張し政権を与えられた。にもかかわらず野田内閣は消費税増税だけを国民に押し付けようとしている 。小沢は消費税増税の前に国民との約束を実行し国民の生活が第一を実現すべきだと主張しているのを私は尊重したい。