この国は狂ってる 狂人日本国と小沢嫌いの相関

 野田佳彦首相(民主党代表)は11日、衆院社会保障と税の一体改革特別委員会で、消費税増税を柱とする一体改革関連法案が今国会で成立しない場合に衆院解散・総選挙に踏み切る可能性を示唆した。党内で選挙情勢を懸念して早期解散を警戒する小沢一郎元代表ら、増税反対派をけん制したとみられる。小沢氏は増税反対の方針を堅持しており、首相発言に反発を強めそうだ。
 
小沢氏ら反対派をけん制
 
 首相は、不成立であれば信を問う覚悟を持つべきだとの質問に「国民のために決断しなければならない時期は迫っている。私は政治生命を懸けている。それ以上は言わなくてもお分かりいただけると思う」と述べた。
 特別委で自民党額賀福志郎氏が、小泉純一郎元首相による2005年の「郵政解散」を引き合いに質問した。また額賀氏が民主党内の対立を指摘したのに対し首相は「真に日本のため、国民のために決断もなければいけないときだ。国民のために結論を得る。それ以外は全部副次的なことだ」と強調した。
 一方で、修正合意後の民主党内の了承手続きに関し「採決に向けた意見集約の中では、全ての同志が一緒に行動できるよう全力を尽くす」との考えも示した。
 首相は11日夕の政府・民主三役会議で、一体改革法案の修正協議について「15日をめどに協議が調うようお願いしたい」と重ねて指示した。
 自民党谷垣禎一総裁と公明党山口那津男代表は11日の会談で、野田政権を早期の衆院解散に追い込むため連携をさらに強化する方針を確認した。首相の発言が修正協議に影響するとの見方も出ている。
 
この記事は共同通信の記事である。

 
 思うに日本国宰相の野田総理は、「消費増税法案が否決ならば衆議院を解散する」と言う脅しである。
 
 私は政治史上稀に見る不条理この上ないものと思っている。こんな理不尽、国民ましてや国の常識たるマスコミもこれを許している現状を見るに付け、狂ったとしか考えられないのである。
 
 そもそも3年前に、それこそ「民意」で誕生した政権党民主党が掲げた政権公約であるマニフェストで消費税は4年は上げないとした公約を反故にし、真逆の消費増税を「国民のために」と称して政治生命を賭けるとまで言う宰相を、政権党と野党の自公まで協議して成立を図る様は狂人と言わずして何と表現すればいいのか。
 
 これらを紐解けば、これは正に政権交代以前よりの、民主党の一部と自公と小沢嫌いによる反小沢連合と、小沢グループとの確執がもたらした結果と言えなくも無い。政権党民主党は、鳩山失脚後の菅党首以来政敵は野党ではなく、小沢一郎と言う事であった。それが依然と現在まで続いていると言う事でもある。
 
 小沢嫌いは何故起こったか、と言う事を考えれば、これ全て大マスゴミの仕業と言えよう。つまりは小沢は、田中角栄及び竹下登木曜クラブから経世会へとの変遷の主役であったからに他ならない。これにいち早く呼応した朝日新聞によると言っても不思議では無いのである。国民に、じゃあ小沢は何を悪い事したのと問うても、大マスゴミ偏重の一般国民は答えられない事からして良く解かるのである。ある意味、「小沢嫌い」は大マスゴミの虚像と言えなくも無い。しかし、人間「他人の好き好き笑うのバカ」と言う事もある。一概にそう言えなくも無いが理解は出来よう。
 
 いづれにしてもこの日本国の政治は狂っている。
 
 何故なら冒頭に記した「消費増税法案が否決ならば衆議院を解散する」と言う日本国宰相の決意、まるっきり逆で、「衆議院を解散して私が勝ったら消費増税法案を成立」と言う事の間違いではないのかと私は声を大にして言いたい。