酒が呑めたどー

 前に話した事だが、私は平成19年の暮れに、小脳出血で倒れ一命はとりとめたがそのためにバランスを失い、自立歩行を絶たれた。脳梗塞と違い麻痺は無いが、歩行が困難である。症状はどうかと言えば、見た目は普通だが、ちょうど酔っ払って千鳥足ソックリである。
 
 ある日初めての外泊だった時に、一命をとりとめた事を忘れ、家族の知らないところで、病気前のいつもの調子で、テーブルの下に銚子を置いて、隠れて手酌で結構やってしまった。ところが、病院に帰っても、酷い二日酔いの症状が1週間も続き、閉口してしまい、しょうがなく主治医(40代の独身の女医さん)の先生にお願いをした。「先生スミマセンでした。実は外泊時に調子に乗り酒を呑んでしまいました。酔いが晴れず苦しいので、何とか酒を抜いてくれませんか」と。そしたら先生ニコッとして、そうかreikun11さんやっちゃいましたか、解かりました何とかしましょうと、言ってくれた先生の後ろに正直後光が射していたと言っても過言では無かった。実はそれだけ苦しかったのであった。しかしその優しい先生、言葉と裏腹に、後日妻が病院に呼び出され、こっぴどく叱られたらしい。とは主治医の先生、私には言わず直接妻を呼び出し相当脅したらしい。「患者を殺す気か」と。しかし、その妻全然怒られてる意味が解からない。何故なら、私は知られまいとして、テーブルの下に銚子を置いて呑んだから、家族は酒を呑んだとは思っていないからであった。(外泊祝にいつもの仲間も居たから、銚子が転がってても解からなかったのだろう)
 
 その時以来私は酒の怖さを知り(笑い)、以来この4年余り一滴の酒も口にしてないのである。それが先日孫のマラソンの入賞の祝に、オチョコで2杯呑んでみた。そしたら次の日に酒気が残らないしその日本酒の美味い事この上ない。以来毎日オチョコで2杯までは毎日晩酌として呑めるようになったのである。
 私は病気以来酒が恋しくて、我慢してた。2度目の出血があればもう命が無いからである。そのウップンをBS-TBSテレビの「吉田類の酒場放浪記」に求め、それの全てをBlu-ray Discにダウンロードして暇さえあれば、自宅と会社で見てたのである。ところがこの春より、今度はそのBS-TBSテレビで「おんなの酒場放浪記」が始まったではないか、そうなると、もともと一品料理が好きで、居酒屋好きであった私は居ても立ってもいられなくなったのである。。おんなもやってるのか。そう思ってしまった私の行き着く先はもう決まってしまったのである。
 
 そして表題の結果と相なったのである。テレビの中と同じで、今は本当に幸せである。(何が?)(笑い)