37回目の結婚記念日の松島は雨だった

 早いもので私ら夫婦の記念日37回目になった。
 
 病気前には月に1回は必ずこの好きな松島に来ていたのだが、3.11の大震災があったので以来初めてであった。記念日と思い出の為に松島を選んだのだった。結婚当初20年くらいまでは、まだ高速道路出来ていなかったため、国道13号から国道48号の関山峠を越えるのが常だった。その時は必ずと言って良いほど作並温泉の外れのニッカウィスキー仙台工場に立ち寄るのが日課だった。またその時に、酒の好きな私は、竹鶴と言う35年ものの高級ウィスキーをシングル(当事15mlで千円)で呑むのがこの上なく好きだった。その美味い事この上ない。私は海外へ旅行に行くと必ずと言って良いほど、スコッチのバレンタイン30年をデューティーフリーで何本か買うのが常だった。少しオーバーに話せばバレンタイン30年がほしいから海外に行っていたと言っても過言では無い。いつかこのブログで紹介した事あるかも知れないが、地震が起きた時には、何が無くともこのバレンタイン30年を持って逃げる(笑い)と言う冗談を言っていた。それだけ美味い酒と言って良い。バレンタイン30年は720mlで当事免税でなければ確か10万円はした代物である。不味い筈無いのである。私は、いつもリラックスをした時には、家族の誰にも言わないで、自分だけコッソリとこのバレンタイン30年チビリチビリやるのが好きだった。家に遊びに来た友人にも教えず、呑ませもしない、私だけの酒なのである。ある日いつものように書斎で呑んでたら、妻にコッソリ呑んでるの知られてしまった。何で知られたのだろうと思うと、何の事は無い。このスコッチの匂いで知られてしまうのである。それだけまろやかな味と匂いなのである。大きな部屋でも、瓶の口開けただけで部屋中にその匂いが充満してしまうのである。私はこれを呑んでいる時が一番幸せだったのである。そして今回である。5年前の脳出血での病気以来呑んでいなかったのが、ブログで紹介したように、最近日本酒をぐい呑みのチョコで2~3杯呑めるようになった昨今だ、俄然張り切って、ニッカウィスキー仙台工場に立ち寄った。あったあった、竹鶴の35年ものが、早速シングル(今回15mlで1,700円になっていた)で呑んで見た。当時が蘇った。美味かった。涙が出るくらい美味かった。そこで何としても、この竹鶴の35年もの手にすべく、係員にアタックしたがダメだった、年に1度しかそれも限定しか出さず、ニッカの関係者も解からないのだそうである。発売しても一瞬で売り切れとなってしまう、幻の酒だと言うのである。しょうがなく、12年と17年と21年の3本セットのミニチュア版を買うしかなかった。残念である。その代わり、宮城県だけの特定販売の「伊達(date)」を買って来た。
 
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左が竹鶴35年(1,700円)その右が普通のウィスキー無料試食である。右端は水である。
 
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竹鶴の見本である。
 
 
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宿泊ホテルからの雨の松島の景色。
 
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昼食時の雨の松島五大堂である。