野田首相命を懸ける順序が違います

 野田佳彦首相は24日、消費税増税関連法案に関し、「ここで決断し、政治を前進させることができなければ野田内閣の存在意義はない。不退転の決意で、政治生命を懸けて、命を懸けて、この国会中に成立をさせる意気込みで頑張る」と語った。有識者が人材育成に取り組む「日本アカデメイア」が都内のホテルで開いた交流会で講演した。
 首相は、関連法案に関する民主党の事前審査が反対論で迷走していることを「年度内に法案を提出しなければ、国会で与野党が決勝を行う前に準決勝敗退だ。そんなことはあってはならない」と牽制(けんせい)した。
 党政策調査会合同会議は23日も執行部と反対派の溝が埋まらないまま24日未明に中断。前原誠司政調会長が首相に電話で判断を仰ぎ、首相の指示で議論は週明けに持ち越された。
 一方、同党の小沢一郎元代表は24日放映のTBS番組で関連法案について「とても採決する状況にならない。それだけ反対論は強い」と強調。消費税増税をからめた衆院解散について「そんなメチャクチャなことをしたら党内基盤を完全に失う。(衆院)任期前には信を問わざるを得ないが、それが野田さんかは分からない」と述べた。
 
産経新聞の報道である。

 
 およそそこいらの財務官僚か経済学者の偏ったレクチャーに傾聴した、きちがい使命感だろうが、国民の意思は違うところにある。
 
 国民は馬鹿じゃ無い。国民が考えてるのはごく当り前に、他人の金をあてにするにはまず自れの身からと昔から言ってるように、国民に見えるところのムダを排除してからと言うのが常識だろう。「まず初めの、消費増税ありき」では無く、以前約束した、公務員制度改革による2割削減と国会議員の削減には何1つ手をつけないで、「消費増税」だけとはあまりだろうと思う。それで無くともリストラの出来無い公務員制度である、独法とセットで、やる気さえあればどうにでも出来る事だと思う。国民はそう言う事を言ってるのである。何故やらないのか。
 
 国民はそう言う事をやった後に、「何とか社会保障充実のために消費増税を」と頼まれれば、決して拒むものでは無いと私は思っている。国民も同じではないのかと思う。
 
 野田首相、あなたが今命を懸けなければならない事は官僚・役人と喧嘩してでも、一流上場企業並みの公務員の報酬の削減及び、長い悪しき慣習である、中央と地方の天下りを頂点とする、独立行政法人のやり放題による税金の食い荒らしと、そして、与野党を問わない、職業議員による、税金のムダを減じるための国会議員定数削減ではないのか。
 野田首相、あなたは命を懸ける順序が違う。