「面白い恋人」に見る吉本の哲学

 北海道土産の菓子「白い恋人」を製造・販売する石屋製菓(札幌市)から、商標権を侵害しているとして販売差し止めなどを求められた大阪土産の菓子「面白い恋人」3 件が、売り上げを急増させていることが9日、分かった。販売元の吉本興業の劇場売店や、観光地の通天閣などで慢性的な品薄が続く状態。商売的には“面白い”状態だが、吉本側は「複雑」。石屋製菓代理人は、損害賠償にまで発展する可能性が高くなると示唆した。
 石屋製菓が札幌地裁に販売差し止めなどを提訴した先月28日以降、大阪の土産物売り場から「面白い恋人」3 件が姿を消した―。といっても、販売を控えたからではない。
 大阪・新世界の観光名所・通天閣ではこの日、5日ぶりに50箱を入荷。担当者は「メーカーの製造が追いつかず、なかなか入荷できない。入荷してもすぐに完売する」と頭を抱えた。提訴前は1日平均10個程度だった販売が、1日300個に伸びた日もあったという。
 先月末で閉館した大阪・京橋花月売店では、提訴2日後の時点で早々と「面白い恋人」3 件が売り切れていた 吉本興業が直営する大阪市内の2店舗でも、入荷と同時に売り切れる状態。「大阪新名物」とうたいながら、大阪では入手が困難な状況だ。
 提訴による波及効果は「面白い―」にとどまらない。通天閣では、ほかにも「白い恋人」に似た「大阪の恋人」と「通天閣の恋人」を販売中。この2種も提訴前の3~5倍を売り上げており、担当者は「まさに笑いが止まりません」とうれしい悲鳴を上げた。
 思わぬ人気沸騰に吉本では「複雑です」としているが、その後、石屋製菓との和解交渉は進展していない。
 一方、石屋製菓代理人は、バカ売れ状態を耳にすると「こちらが評価することじゃない」としたが、「売れれば売れるほど、問題となるのは当然。今度は損害賠償請求を検討することになる」とますます面白くない様子。追加訴訟に発展する可能性を明言した。
 一躍有名になった「面白い恋人」3 件だが、味と見た目は「白い恋人」とは全く異なる。一方で「大阪―」「通天閣―」はチョコレートを挟んだラングドシャクッキーで、いずれも「白い恋人」に酷似している。
 ほかにも「岩手の恋人」「秋田の恋人」のほか、「白いお台場」「白い横浜」など、類似品が全国各地で流通。プロ野球・中日のマスコットを使用した「どあらの恋人」もその一つで、関係者によれば大半は長野県のメーカーが製造を請け負っているという。「面白い―」の“運命”次第では、火の粉が飛び散ることもありそうだ。
 
これ報知の報道である。

 
 私は北海道、いや日本で一番のお菓子はこの石屋製菓の「白い恋人」と同じく北海道の六花亭の「マルセイバターサンド」と思っている1人である。
 これは発案者と製造者が一体となって長い間に、嗜好(?)錯誤を繰り返しやっとの思いで消費者に受け入れられたお菓子である。私に言わせれば、確かにお菓子そのものは違っていても、それを端的に表した商標(菓子名)はそれと一体のものである。それにも関わらず、安易に例え名前であってもそれに乗り、ジョークとでも言いたいのだろうが私はその心を踏みにじった最低の行為と思う。また、そのジョークに相乗り、売り上げ倍増に寄与してる関西人の気が知れない。私は全てが吉本の商売哲学の堕落と思える。
 
 これだけではない。最近のテレビやマスコミに目をやれば、くだらないお笑い芸人の出ない日の無いほどの盛況を見るに、日本人1億2千万総白痴化は目に見えている。これ全て吉本の仕業と言っていい。
 だから私は最近はそのアホらしいテレビは見ない。
 それに世の中変われば変るものである。政治家が吉本に入る時代である。
 
 元神奈川県知事の松沢成文である。彼は東京都知事になるべく神奈川県知事を辞職したが現石原知事が約束を破り立候補を表明したため、東京都知事立候補を断念し、吉本グループのよしもとクリエイティブ・エージェンシーに所属する事と相なった。そしてその会社は地域密着型の笑いを提供する「エリアプロジェクト」を展開しており、彼は当面、地方自治の経験を生かし、同プロジェクトの推進役となるらしい。 ただ、同氏は「新喜劇だろうとお笑いだろうと、チャンスをいただければ挑戦したい」と述べているのを見ると世の中変わったものだなーとつくづく考えさせられる昨今ではある。