「自動車2税」論廃止・見直しより、車検制度の廃止の方が・・・・・

 今政府民主党の税調より盛んに「自動車2税」論の廃止・見直し論が叫ばれている。
 
 この不況期確かに国民の気持ちと経済を活性化させるには、その通りと思えるが、同時に法人税の減税は財政上からは理屈に合わないと思われる。私は逆にTPP問題とセットに考えれば、法人税云々で企業の海外進出に対しては即効薬ではとも考えられる。
 
 私はここ10数年来考えてきた事だが、税直接云々より、国民と企業の負担になっている自動車車検制度にメスを入れ、その撤廃を提案したい。自動車関係者には多大な影響があるが、現在の車の安全性を考えれば、かなりな有効措置と言えるのでは無いかと思う。何故私がそう考えたのかには理由が3つほどある。
 
 一番の問題は車の性能がよくなり故障しなくなかった事である。
 
 二つ目はドライバーの車に対する自覚と愛着の悟りである。それは10年位前の元気な頃にロシアに旅行して、車の後進国のロシアの車状況を見てと言った方が良い。ロシアには自動車の修理工場が無い、もちろん大概の国も同じようなものである。日本位なもんである、こんなに自動車の修理工場があるのは。何故か基本的には、車検制度が無いために、車の修理は自分で治すのである。要するに車は自己責任である。日本はどうか、こんな事言うと女の人に怒られるかもしれないが、事実である。今の女性ドライバーのほぼ全てと言っていいほど、恐らく100%と言っていいほど、車の運転はするが、愛車の管理やってる方は皆無ではなかろうか。我々は車を運転する者の常識・ノルマとして最低でも、エンジンオイルとブレーキオイルは毎回見るが、女性ドライバーの方々は、見る以前の問題としてその場所さえ解からないのが現状である。恐ろしいものである。私などは、病気以後車の運転は危険なので殆んどが妻の車に同乗である。先日も妻に聞いてみたら、ガソリンスタンドで見てもらったから良いというではないか。どうして自分で見ないのかと聞いたら、どこにあるか解からないからと言う事である。ためしに息子の嫁さんにも聞いたら、やはり妻と同じ答えが返ってきた。私などは心配で自分の目で確かめなければとても出来ない。でも話し違えど今度の免許書き換え生まれて初めて、ゴールド貰えるかも知れない。嬉しい限りである。話はそれたが、要するにロシアでは自分の車は部品を買ってきて自分で直して乗るのである。だからいつまでも丁寧に長く乗るし、資源のムダも無いのである。
   3つ目は、車屋つまり修理工場乱立のための質の低下である。ヤブ医者と同じで病気を直せないのである。それで居て患者が減らないのである。何故かつまりは車検制度だからである。それにこんなに不況でも修理工場だけは潰れないのである。これ皆その制度のお陰である。前に私が書いたが私の会社の車の修理で次のような事があったので紹介したい。会社の車1台が車検に入った。2~3日で出てきたがすぐブレーキの故障があった、前輪のブレーキだった、ディスクだったのが片方が減り過ぎ片効きだったのである。同じ工場だったので、車検でパッド交換しなかったのかと問うたら返事が無かった。何故か、車検時にそのパッド交換してた事になっていた。つまり、交換しないで代金だけはチャッカリ頂いていたと言う訳である。以後当社には出入り禁止になった事は言うまでも無い。車屋なんてこんなものである。もし故障しなければ、まんまとと言う事だった訳である。私なんか若い時にエンジン解体して再生したりしたから車の隅々まで解かるが、これ車の苦手な人だと、かなりごまかされているのではと私は思っている。こんなだから私は性能のよくなった車の車検制度は撤廃すべきと提案するのである。
 
 冗談抜きに車検の諸費用はムダ、そして車体に掛かる修理代は、技術も大して無いのに技術料とは片腹痛いのである。この制度何故俎上に乗らないのかと言うと、これ全て役人の天下りが防波堤となって阻止してるのである。ここでもやっぱり、役人・公務員か。