プロ野球中日の落合監督は西武の森元監督に似てる?

 中日は22日、落合博満監督(57)の今季限りでの退任とともに、来季監督としてOB会長の高木守道氏(70)の就任を発表した。
 落合監督は3年契約の3年目。チームが現在2位で、優勝争いの真っただ中の異例の発表となった。昨年まで3度リーグ制覇するなど手腕を発揮する一方、現場主導の人事や指導者育成などで球団とは溝があり事実上の「解任」となった。
 何から何まで異例の退任発表だった。ナゴヤドーム内の会見場。落合監督に打診したところ断られ、佐藤良平球団代表だけ会見に臨んだ。
 「落合監督の残された成績は輝かしいが、判断の一つは一度、新しい風を入れたいということです」。シーズン途中での発表をこう説明したのは、首位ヤクルトとの対戦の3時間前のことだ。白井文吾オーナーも「電光石火のごとく、唐突な印象を与えるかもしれない」と感想を口にした。
 背景にあるのが観客動員の減少、そして球団方針との溝だった。「勝つことが最大のファンサービス」と公言し、昨年まですべてAクラス。だが、成績と反比例して観客動員は伸び悩んだ。6日には巨人戦ワーストの2万3441人。さらに白井オーナーから全権委任されたコーチ人事では中日OB以外のコーチを積極的に登用した。
 森繁和ヘッドコーチを筆頭に自分の考え方を熟知する人材を集め、上田佳範打撃・外野守備走塁コーチらは選手で獲得して引退後そのままコーチに。OB優先の球団の反発を買った。また落合監督も、親会社の中日新聞に掲載していた自らのコラムをこのほど突然終了するなど、両者の「距離」は広がる一方だった。
 球団史上最長の就任8年目にユニホームを脱ぐ落合監督だが、後任の高木氏は70歳。「新しい風」という球団の説明とは裏腹に「つなぎ」感は否めず、短期政権とならざるを得ない。

スポニチの報道である。
 
 
 思うにこの記事を見るまでも無く、常勝とは言いながらも、観客動員数の減少による不人気の結果の更迭である事は紛れも無い事実であろう。森祇晶(もりまさあき)元西武ライオンズの監督もそうだった。史上初の巨人の「V9の頭脳」だった。名選手名監督に非ず。長嶋や王に隠れて決して名選手とは言えなかったかも知れないが、森非ずしてV9も無かった事もじじつである。その手堅さ故に、長嶋見たいな勘に頼らない試合手法は負けない野球と言われ、時には観客にソッポを向かれる、それが観客動員数の減少となって現れた、全く今回その手法に似てる落合監督だったが為に「解任」となって表れてしまったのだろう。悲運な男である。
 現役時代の彼はロッテで三度の三冠王を取り、ともすればお山の大将と見られある意味疎んじられた事も事実であるが、常に中軸として請われ、中日→巨人→日ハムと渡り歩き、豪放磊落に見える性格から程遠い緻密さ故の落合博満は、監督として再花したのであろう時に非常に残念である。