必ず解散する菅首相 昨日3次補正編成の準備指示

 菅直人首相は昨日午前の閣僚懇談会で、東日本大震災の本格的な復興予算となる11年度第3次補正予算案に関し「3次補正の準備もやっておいてもらいたい」と指示した。首相が退陣時期をあいまいにしたまま3次補正の編成に向け準備を指示したことで、与野党内には「新たな延命策ではないか」との臆測も広がっている。
 枝野幸男官房長官は記者会見で「政局的なところでまた誤解、勘違いされるといけない。首相は『行政的、事務的な作業はそれぞれ進めていただいていると思う』という趣旨で発言された」と述べ、延命策ではないとした。との毎日の報道である。
 
 この国は不思議である、辞めるとした首相が補正予算の指示である。確かにどんな状態にでも行政に沈滞は許されないから理解は出来るが、この菅首相の場合はどうかと思う。個人的に私は、菅首相がそこまでやるんだったら解散すべきと思う。
 
 私は口を酸っぱくして言って来たが、100%菅首相衆議院の解散をすると思う。大震災の復興もままならない状況時に批判もあるだろうが、この人は必ずやる。何故なら当初より衆議院の解散をする意思が無ければここまで粘らなかったし、粘る必要も無かった筈でもある。この人は国を思う気持ちは毛頭無く、自分だけの都合しか考えない人間だからである。そのような気持ちが少しでもあったら、国のため若い人、後進に譲ってた筈である。それをしなかった、それは何故か、それは唯1点、首相だけの専権事項である解散公権の行使だからである。市民運動家の隠れた野心のナチュラリィラストホープだからである。彼は人一倍の野心家である。思ってもみなかった、転んで来た宰相の座である、離す筈も無ければ諦める筈も無い。政治家でありせば誰しもが望む宰相の座である。なったらそれだけに許される解散の権利、これをやらずにしての後退は、権力者には絶対と言って無い。その誘惑には誰とて負ける。この日本でそれに負けないのは小沢一郎その人唯一人である。すべての日本の歴代首相は全員がそれを狙った。が時の権力の乏しかった者は涙を呑んで諦めた。その代表例が海部元首相であった。当時の政策の目玉として取り組んだ、政治改革関連法案が国会で審議未了廃案となった事を受け、「重大な決意で臨む」と発言し解散を画策したが、当時の自民党幹事長の小沢一郎に阻まれた事は、思い出深い出来事である。
 
 話を戻せば、この菅直人はその最大の武器である、首相にとって「伝家の宝刀」の異名を持つこの解散権を必ず行使する。野心の強かった者ほどこれへの執着の心は誰よりも強い。
 彼は必ずやる。