菅首相は本当に東工大の応用物理卒か

 自民党の谷垣総裁は21日、新潟市で講演し、東京電力福島第一原子力発電所の事故発生直後、菅首相の意向により、海水注入が中断されたことについて、「その事が事態の初動を遅らせたとすれば、人災と言わねばならないのではないか。よく検証しなければならない」と述べ、週明けの国会審議で徹底追及する方針を表明した。
 谷垣氏は23日の衆院東日本大震災復興特別委員会で質問に立ち、海水注入の経過について、首相に直接ただす構えだ。
 また、西岡参院議長が首相退陣を求めたことに関しては、「三権の長として異例の発言だ。首相は政治主導をはき違えて物事を動かすことができなくなっており、求心力が欠如している」と述べた。さらに、「震災復旧のためには補正予算もさらに必要だ。(首相が)その期待に応えられないのであれば、覚悟を固めて臨む必要がある」と語り、今国会で内閣不信任決議案を提出する意向を改めて示唆した。 との読売の報道だ。
 
 私はこの報道に同感である。

 私はこの大震災での菅首相の「私は原子力に詳しいんだ」と、言ったとかの言葉が今もって信じられない。東工大の応用物理と言えば、それこそ、日本の理系の双璧の1つである筈なのに。重ねて言う大震災後の菅首相の理系卒の人間としての指示、行動はとてもじゃないが信じられない。素人以下である。だからこそ文系の双璧の東大法卒の谷垣総裁が自信を持って国会で追及すると言ったのであろう。
 
 私は以前の、菅首相民主党の代表を小沢一郎と争った時に、「雇用、雇用」としきりと雇用に拘り、宰相としての目標が雇用であると印象付けていた事を考えると、私はこの時点から菅さんと言う人間を余り信用しなかった。何故なら、経済理論的には、雇用は目標とするものに非ず、経済成長論の従属に過ぎないからである。だから、どうしても雇用を推進したいのなら、まず、どう言う経済戦略を描きどう言う経済政策を行い、経済を成長させて、雇用を生み出すのかの具体的戦略が見えなかったからである。机上の理論はバカでも出来る。それを如何に経済政策に結びつける事が出来るのかが問われるのである。菅さんはいつもそうである。とにかく前後の見境を見ず、考えず、花火を揚げ過ぎる。宰相としての適正が一番無い人に思える。
 
 私は学歴云々は言いたくないが、こう言う状態だと、東工大の学生諸君が可哀想である。

 この大震災以後の首相の原発事故処理の仕方を見るに、本当にこ言う事言うの申し訳ないが、政府当事者の方々は菅首相が本当に国立東京工業大学理学部応用物理学科の卒業生なのか、も一度検証する必要があるのではと私は正直な話、思う。