福島原発汚染水を海に放出、何の事は無い唯の玉突き処理

 福島第一原子力発電所では、施設内にたまった低レベルの放射性物質に汚染された水を海に放出する作業が4日夜から続けられている。
 東京電力は4日、福島第一原発所の放射能汚染水のうち、比較的汚染度の低い1万1500トンを海へ放出すると発表した。2号機のタービン建屋地下などにある高濃度汚染水の回収先を確保するためと説明している。
 集中廃棄物処理施設にある水1万トンに加え、発電設備などの冠水が懸念される5、6号機周辺の地下水1500トンを放出する。放射性ヨウ素131の濃度は1ccあたり最大で20ベクレル。東電によると、放出には50時間前後かかる見通しだ。
 枝野幸男官房長官は記者会見で、高濃度汚染水の流出を防ぐために「やむを得ない」措置だと述べた。
 米ジョージタウン大学医療センターのティモシー・ジョーゲンセン氏によると、太平洋には水泳用プール300兆基を満たす量の水があるのに対し、放出される量はプール5基分。同氏は、放出後の汚染水がすぐに拡散し、害のないレベルまで希釈されるとの見解を示す。
 米リスクアセスメント社の社長、ジョン・ティル氏も同様に、海洋生物に永続的な影響はないだろうと語った。そのうえで、食物への蓄積を警戒して放射能レベルを注意深く監視し続ける必要があると述べた。
 一方、2号機の取水口近くにある亀裂から海へ流出している高濃度汚染水を封じ込めるため、カーテン状の「シルトフェンス」を設置する工事が検討されている。東電はまた、汚染水が漏れ出しているルートを調べるため、水を着色して追跡する手法も試みている。
 
 上記の記事は米CNN東京の記事である。この放出以後日米のマスコミは原発風評への防止に躍起となる報道が続いている。
 
 例えいくら、安全基準を満たしているとは言え、現実には、ばい菌を蒔いているのは事実である。それが人体に影響する是非論に関わらずである。

 簡単に言えばここまで努力致しましたが、やはり出来ませんでしたので、大した事になりませんから、心配後無用です。と言ってやった事なのである。

 じゃあ何で5日午前中わざわざ枝野官房長官が会見まで開いて陳謝するの?。
 私から見れば、東電と日本政府はこの原発事故に際し、まだかなり隠蔽してる事があるからではと、勘ぐりたい。
 
 また、私はこの件は何の事はない「小を捨てて大につく」式決着論ではないか。

 この原発はこのままでは大変な事になるから、汚染水を海に投げさせてくれと言う事である。つまり、原発を守らなければいけないために、人間様あなた方に泣いてもらいますと言うように私には聞こえる。
 
 電力需要の解決のためと言う甘言に我々国民が、国と電力会社に騙された結果ではないのか。
 この大震災がそれを我々国民に教えてくれたのである。