竹原阿久根市長3つの敗因

 市長リコールの住民投票で竹原阿久根市長の解職が決まった昨年12月5日以来、再び激しい選挙戦になり、まるで、有権者は踏み絵を前にするような厳しい選択を迫られて来た選挙は終わった。その開票結果を見て頂こう。
    ◎阿久根市長選挙 当日有権者数 19,715人
投票者数    16,244人
投  票  率      82.39%
当 西 平よしまさ   8,509
   竹 原 信 一      7,645
 
 ブログ市長やぶれたり。
 
 そして、yahooみんなの政治に、この竹原ブログ市長の落選にコメントされた数は1,000超にのぼり、概ねこの竹原ブログ市長に賛同する意見が多かったのも事実である。

 私はこの結果を見て、私は竹原市長の敗因は次の3つであると思った。
 1.公務員と言う人種を勘違いした事。
 2.ブログと言うものを理解して貰えなかった。
 3.風貌が悪い。

 まず、1つ目の「公務員と言う人種を勘違いした事」
これは、市の財政をゆっくり噛み砕いて、説明しても解ってもらえないと思ってしまった事だと思う。つまり、理解してもらおうと考えないで組合が全て悪と断定してしまった事である。良い話し合いの努力を怠った事である。税収と同等以上の人件費が経過とともに市そのものが破綻してしまえば、夕張市以上に破綻してしまえば、職員そのものが存在しなくなる事を時間をかけ説得しなかった事である。

 2つ目はブログ市長だった事である。つまりブログと言うある一種のIT化もしくはOA化の酷使である。これは私もそうであるが、IT化もしくはOA化に順応出来にくいある年齢層からは嫌悪感を抱かれ阻害される場合もある、と言う現実の認識の希薄の何者でもなかった。

 3つ目は「風貌が悪い」とは、何も顔とかが悪いとかでは無い。人間親から貰った顔や性格は変えようが無いが、意識して、鷹揚に、優しく市民と接していれば、自然と風貌に現われるものである。私が見ても、今の竹原市長の風貌はこの上なく悪い。この顔は嫌いな人から見れば、二度と見たくない顔、風貌である。
 
 彼のやった事は今後の自治体の先駆者として歴史に残るくらいの偉業と私は思っている。しかし、あまりにもその手法が独善的で勝手すぎた。私は本当に残念である。もう少し人間として公務員と言う人種に対する理解度を深めてからやるべきでなかったかと今もって悔やまれる。