前代未聞の「奇策」は有権者の理解を得られるだろうか。
狙いは、維新が「一丁目一番地の看板政策」と最重要視する大阪都構想の実現だという。
都構想の制度案は、2015年5月の住民投票で僅差ながら否決されている。松井、吉村両氏はその半年後に「都構想再挑戦」の公約を掲げ、それぞれ知事選、市長選で圧勝していた。
「もう一度、民意を聞く」-これが松井氏ら維新側の主張である。一般に、議会との深刻な対立などによって首長が自ら辞職し、出直し選挙で民意を問うことは決して珍しくない。
だが、知事と市長が同時に辞職し、入れ替わって出馬する選挙とは聞いたことがない。それぞれの出直し選では再選しても「残り任期」となるため、「1期4年」の任期を得る入れ替え選を選択したのだろう。
地域政党の維新が強固な地盤を持つ大阪ならではの選挙戦術と言えるかもしれないが、奇策であることに変わりはない。
なぜ知事と市長は府市の議会を説得できなかったのか。ダブル首長選は大阪都構想の是非だけを問うのか。そもそも首長と議会の二元代表制に基づく「抑制と均衡」という地方自治の在り方として妥当な決断なのか。さまざまな疑問が浮かぶ。
維新はもちろん、各政党と候補者は政策を中心に有権者へ丁寧な説明を尽くしてほしい。
これ「大阪ダブル選 維新の奇策は通用するか」と題した2019/03/15付西日本新聞朝刊の記事である。
今回のダブル選には有権者はそんなに違和感は持っていないだろうと思う。何故なら、今回の選挙は「大阪都構想」の是非論もそうだがそれより選挙民にあるのは何の事ない、「維新に変わる以前の暗黒の自共政治」に戻してはならないと言う一点に尽きるからである。そんなに深い意味はない筈である。結論ははっきりしてる。自共は惨敗するだろう。それだけ以前の自共政治は酷かったという事に他ならない。ただ気になるのは党の源点だった「身を切る」精神を維新は忘れかけている事だ!