昨日の予算委員会消化不良

 「仙谷引っ込めー、お前に聞いていない、総理だ、総理」の怒号。
 これは予算委員会の一コマでは無い、私がテレビ中継を見てての私のテレビに向かってのヤジである。妻に注意された。「お父さんそんなに興奮しないでもっと静かに見て、血圧上がるから」
 それだけ昨日の予算委員会の質疑は酷かった。私が見たのは民主党・無所属クラブの長島昭久委員の質問が終わり、国民新党新党日本田中康夫委員と自由民主党小野寺五典委員の質問を見た。僅か5分の質問時間の田中康夫委員の時も的確な質問だったが、菅総理は時間稼ぎみたいに訳のわからない答弁だったし、巻頭の私のヤジは自民党小野寺五典委員の総理への質問に対して仙谷官房長官が答弁に立った時だった。衝突時のビデオ映像を見たかの質問の後に確か政治介入の有無の質問だったと思うが、指名をされてもいない仙谷官房長官が答弁に立とうとしたので、小野寺委員が総理へと言ったにも関わらず、たびたび仙谷官房長官が答弁に立った。普通であれば、総理が挙手して答弁すれば済むのであるが、総理は挙手もせず、また仙谷官房長官の方も見ないで、仙谷官房長官が答弁に立つもんだから、私も民主党支持者であり自民党の質問だった事も忘れて巻頭のヤジと相成ったのである。この事で予算委員会は一時紛糾したが、すぐ収まった。
 思うに、この答弁状況を見てると、菅総理には答弁させまいとの仙谷官房長官の意図が見え見えだった。これは何を意味するか?。好意的に見れば、仙谷官房長官菅総理をかばっているようにとれるがそうでは無い。この中国船衝突事故の処理に当り、今回仙谷官房長官と前原外相の2人の処理で菅総理は総理でありながら、蚊帳の外だったからに他ならない。逆説すれば菅内閣ではなくて、仙谷・前原内閣だったと言う事が図らずも露見したという事になる。もうすでにこの菅内閣は仙谷・前原傀儡内閣なのである。私はこんな政権始めて見た。恐らく過去の自民党政権より悪質でエゲツが無い。こんな政権は早くなくなった方が良いとさえ思うし、今後もしかすれば3年も続く事を考えれば、日本国最大の国益を逸する事になる。