菅首相の質と内閣改造に思う

 内閣改造とは辞書的に申し述べれば以下になる。
 
 在任中の内閣総理大臣が、自らが指名した国務大臣を相当数変更して内閣を刷新すること。内閣総理大臣には国務大臣の任命権と罷免権があり、内閣在任中であれば内閣改造を実施することができる。
国務大臣それぞれが何らかの理由で辞職し、新たに任命する場合は内閣改造とは呼ばず、内閣改造では留任する国務大臣がいる場合でも、全員から辞表を集め、留任する者には辞表を返還するかたちになっている。
また、内閣総辞職後の総選挙で再び同一人物が内閣総理大臣として再組閣する場合は、内閣総理大臣自身も一度辞職しているため、内閣改造とは呼ばず、例えば第2次○○内閣のように次数が増えていく。
内閣改造は、内閣が一定期間持続しフレッシュな顔ぶれを加えること、内閣総理大臣国務大臣の任命権を行使することで指導力を発揮することなどを目的として実施される。
 
という事になる。これ全て首は同じで変わらずであり、代わるのは首下の国務大臣たちである。しかも、その改造を前にして、この首である菅首相はどう言っているかと言うと次のようにほざいている。
 
 菅首相は27日夜、首相官邸で記者団の質問に答え、「(来年1月召集の)通常国会が始まるまでに、いかに強力な体制をつくるかということは、しっかり考えなければと思っている」と述べ、政権基盤立て直しのため、内閣改造を検討する考えを表明した。改造する場合は1月13日の民主党大会後との見方が出ている。
 内閣支持率が急落して以降、首相が内閣改造について踏み込んだ発言をしたのは初めて。改造の場合、参院で問責決議を受けた仙谷由人官房長官の処遇が最大の焦点となる。首相はこれまで、仙谷長官が兼務している法相の職を解く可能性には言及。27日は具体的な人事について「全く今は白紙だ」と述べるにとどめた。 
 
このお方は、自分1人ではなーんにも出来なく、なーんにも決めれ無くて、要するにマスコミや他の人にどんな事を言われても、仙谷官房長官が居なければ何にも出来ない人であり指導力や実行力はまるで無い人、つまり無能なのである。だからこそ彼の内閣改造は有り得ないのである。それは何故か、だって首である当の菅首相自身を我々国民は望んでいないし、念頭にあたっての彼の決意も聞きたくないし、そんな決意を持ってもらうと我々国民は迷惑以上の何物も無いのである。
 
 私が不思議に思っているのは、これだけ我々国民の素人に言われ続けられながら、昨年の民主党主選で菅首相を支持した、国会議員の先生方の動向である。最近めっきりその動きがピタッと止まり、殆どメディアに登場しなくなった事である。どうしたのであろうか。少しは民意に反論したらどうかと思われるが。それとも民意の通りで恥ずかしくて出て来れないのであろうか。一度でいい、今のこの内閣の感想を聞いて見たいものである。
 
 今日本国は異常なまでのデフレ不況に喘いでいる。政府は今何を成すべきか。これを考える時一番の手っ取り早い政策は何かと、問われれば私は間髪を入れずに断言できる。

 菅首相、貴方が今即刻辞めれば全てが良くなる」と。