鳩山由紀夫首相の26日の記者会見要旨は次の通り。
【冒頭発言】
課題は山積だが、これからが新たなスタートだ。「官を開く」「国を開く」「未来を開く」が三つの柱だ。官から民、民から官に自由自在に行き交う役所につくり替える。内閣官房報償費(機密費)も開く。地域主権の国づくりに転換する。東アジア共同体構想を現実のものにする。
年金など社会保障制度は野党にも協力してもらい、協議することが必要だ。「政治とカネ」問題も与野党が協力して解決することが重要だ。
【普天間飛行場】
沖縄の過重な負担を考えると、極力、県外に移設させる道筋を考えていきたい。(県外移設できない場合の政治責任は)時期尚早だ。そうならないように全力を尽くす。
【自身の進退】
内閣支持率が低下している状況は深刻に受け止めているが、辞めれば良いとの立場ではない。政権交代で果たすべき役割を果たせと言われていると思っている。進退は考えない。
【内閣改造】
閣内をしっかりまとめ上げ、党内の結束を高めることが大事だ。現在、改造をしたり、党人事を動かすべき時との認識はない。
【政治とカネ】
小林千代美衆院議員本人は不起訴であり、党としての処分は考えていない。企業・団体献金の禁止に踏み込んだ形で根本的な解決が必要だ。
【郵政改革】
30日に全閣僚出席の閣僚懇談会を開く。そこで結論を見いだしたい。(亀井静香郵政改革担当相が)委員会で答弁した数字は大変重いものと認識した中で議論するのが大事だ。
【参院選】
小沢一郎民主党幹事長と相談しながら参院選で勝利を収める方策を構築したい。まだ勝敗ラインを考える状況には至ってない。