野田改造内閣は甲子園初出場高校負け真近の9回裏ランナー無しのピンチヒッター内閣だ

 野田佳彦首相(54)は13日、昨年9月の就任後初の内閣改造を行った。副総理兼社会保障と税の一体改革・行政改革担当相として党代表経験者の岡田克也民主党前幹事長(58)を起用し、消費税増税を含む一体改革への「不退転の決意」を鮮明にさせた。防衛相に田中直紀党総務委員長(71)、法相に小川敏夫民主党参院幹事長(63)、国家公安委員長拉致問題・消費者担当相には松原仁国土交通副大臣(55)を起用した。
 文部科学相には平野博文国対委員長(62)が就任。これに伴い、城島光力幹事長代理(65)が後任の国対委員長に起用された。改造内閣は13日午後の皇居での認証式を経て発足する。
 安住淳財務相(49)、玄葉光一郎外相(47)、藤村修官房長官(62)ら他の閣僚12人は留任となった。岡田氏の起用を受け古川元久国家戦略担当相(46)は一体改革担当の兼務を解かれた。平野達男復興対策担当相(57)は2月上旬の復興庁発足に伴い、復興相就任が内定している。
 退任するのは参院で問責決議を受けた一川保夫防衛相、山岡賢次国家安委員長のほか中川正春文科相平岡秀夫法相、蓮舫行政刷新担当相の計5人。
 首相は13日午前の閣議で閣僚の辞表をとりまとめた上で、東日本大震災復興や福島第1原発事故対応、社会保障と税の一体化改革大綱素案決定などを挙げ「この4カ月間、着実に課題を解決することができた。閣僚の尽力に心から感謝する」と述べた。
 その後、首相は連立を組む国民新党下地幹郎幹事長と会談し、内閣改造の陣容を確認した。首相官邸に組閣本部を立ち上げて閣僚を呼び込み、藤村修官房長官が閣僚名簿を発表。午後に皇居で新閣僚の認証式を行い、野田改造内閣が正式に発足する。首相は夕方には記者会見を行い、改造の狙いや新体制の基本方針などを説明する。
 田中氏は自民党出身で参院当選3回(衆院3期)。平成21年8月に妻の田中真紀子元外相とともに民主党に入党し、小沢一郎元代表を支持するグループに所属する。首相は、同グループの一川、山岡両氏の退任した代わりに田中氏を起用することで小沢氏に一定の配慮をしたとみられる。
 田中氏は参院外交防衛委員長や外務政務次官を経験しているが、防衛・安全保障分野には必ずしも明るくないとされる。米軍普天間飛行場移設問題など重大な懸案を抱える中、一川氏退任の要因の一つが就任直後の「安全保障の素人」発言だったことから、田中氏も野党の厳しい追及を受けることになりそうだ。
 
これ産経新聞の報道である。
 
 

 この改造を受けて、マスコミ各紙や野党等は、「任命責任を覆い隠すための改造」(石原伸晃自民党幹事長)と酷評する等、この春の予算審議に絡み、私はどうも、予算成立を条件の「話し合い解散」への布石と思え、だから人選等はどうでもよく、大臣席を与えた内閣のように思えてならない。
 
 いづれにしても、野田首相、往年の自由民主党の手法にソックリ似て来たと思っている。だとするならば、前2代の首相のようなチョンボはせず、堅実ぶりを見せるだろう。と言う事はとりも直さず、「完全なる官僚政治」に戻ったと言う事にもなろうと思う。歯車が戻ったと言う事である。

 
※参考までに別紙は今日発表された閣僚名簿である。
 
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