鳩山内閣のチグハグさ=政治主導か?

 ここのところの原口大臣の遅刻の問題に絡む役人の更迭問題や、郵政改革法案の閣内調整不足の問題等を見るにつけ、私はこれが政治主導の本当の表れだと思っている。
 以前の自民党政権時代はすべてが官僚主導だったから、内閣はただ官僚のレールに沿って動いて居れば良かったから、官僚特有の緻密な寸分の狂いも無い根回しのお蔭で、それを当たり前のように思っていた我々国民とマスコミは、思いもよらずそれが奇妙に感じてしまっていた。しかし、考えてみれば内閣も人の子ミスがあっても当たり前なのだが、55年以来の体制に免疫になってしまっていた。見方を変えれば血の通った人間的で微笑ましいと思うし、これが政治主導と私は思っている。この一連の現象の中には官僚の官僚政治の打破を掲げる、この民主党を潰したいがための嫌がらせともとれなくはない。