小沢の選挙手法=田中角栄譲りのドブ板選挙(その1)

 ちょっと古いが【選挙 ウワサの真相】として2009/04/26 に産経新聞の記事を紹介したい。小沢が何故選挙に強いのか、その謎を明かす記事と思ったので3日に亘って紹介したい。
 
 東京・永田町の民主党本部の一室。中にいたのは数人の若手議員。熱く続く政策論争。そこに小沢がいきなり入ってきた。  視線厳しく「何をしているんだ」と一喝。「政策なんか、選挙に勝って政権取ってからでいいんだ。選挙区に帰って活動しろ」 小沢の厳しい選挙方針は元首相、田中角栄譲りだといわれる。
 「戸別訪問3万軒、つじ説法5万回、足に血豆ができたらつぶれるまで歩け」。角栄の言葉として伝わる「名セリフ」を、小沢はあちこちで伝道して歩いた。
 「小沢さん以前の民主党には、選挙をサボるとか、サボらないなんて言葉すらなかった」
 サボれば党の公認が出ない。選挙事務所への抜き打ち訪問も、つじ立ちの回数指定も、以前はなかった。都内の民主党候補者はそう話す。
 「雨の日にも街頭に立つようになった」と元議員が言えば、「そんなの当たり前だ」と叱責(しつせき)が飛ぶ。
 小沢以前には、気楽な候補者が多かったらしい。
 「声がかれた、と演説をやめる人。たすきの後ろにぞうきんを挟んでおいて、握手のたびに手をふく人…」。ある候補者は、かつての民主党を回想する。