民主党の小沢一郎元代表が一体改革関連法案の衆院採決へ反対を宣言し、新党結成を視野に動きだした。採決造反へ同調者が膨らめば、党分裂や野田政権の基盤弱体化に直結する。政権交代の立役者となってから3年足らず。剛腕「最後の賭け」は衆院解散の引き金や、政界再編への序曲となる可能性をはらむ。
「総選挙で勝ち残れるよう全力で取り組む」。21日夕、国会近くのホテルに集まった支持議員を前に、小沢氏は新党結成の可能性に触れながら、次期衆院選での必勝を強調した。
会合には約50人が参加。その後、別室で議員と個別に面談した小沢氏は選挙区情勢にも踏み込んで語った。出席者の一人は「新党参加の最終意思確認だ」と明かす。
民主、自民、公明3党実務者が社会保障と税の一体改革関連法案の修正で合意した15日以降、小沢氏は表向き沈黙を保った。その半面、議員会館や個人事務所で周辺議員と頻繁に接触してきた。
小沢氏は9月の党代表選での復権を基本戦略としてきた。ただ過去の党代表選で自身やグループ候補はいずれも敗北した。一審で無罪となった政治資金規正法違反事件も、検察官役の指定弁護士が控訴中だ。かつて47歳で自民党幹事長に就任した小沢氏も今、70歳。最後の戦いとの見方もある。
会合には約50人が参加。その後、別室で議員と個別に面談した小沢氏は選挙区情勢にも踏み込んで語った。出席者の一人は「新党参加の最終意思確認だ」と明かす。
民主、自民、公明3党実務者が社会保障と税の一体改革関連法案の修正で合意した15日以降、小沢氏は表向き沈黙を保った。その半面、議員会館や個人事務所で周辺議員と頻繁に接触してきた。
小沢氏は9月の党代表選での復権を基本戦略としてきた。ただ過去の党代表選で自身やグループ候補はいずれも敗北した。一審で無罪となった政治資金規正法違反事件も、検察官役の指定弁護士が控訴中だ。かつて47歳で自民党幹事長に就任した小沢氏も今、70歳。最後の戦いとの見方もある。
世論の支持、第三極へ?
一方で、小沢氏周辺は「次期衆院選で増税の是非が争点になる」と言い切る。増税に踏み切った民主党が衆院選で劣勢を強いられるどの予測が小沢氏の背中を押す。
世論の支持は増税を推し進めた民主、自民などの既成政党から、大阪維新の会など第E極へと流れる。これが小沢氏サイドの見立てだ。
新党を結成し『、衆院選で一定の勢力を確保した上で、来るべき政界再編でキャスチングボートを握るという青写真も描いているようだ。小沢氏に近い議員は「党に残っても次の選挙で勝てない。小沢氏と行動を共にする以外に選択肢はない」と覚悟を示す。
自民党の石原伸晃幹事長は21日夕、関係者に電話で「腹を固めているのは44人ぐらいでしょうか」と分析を披露し、民主党内の情報収集に余念がなかった。
小沢氏が法案採決で造反し党を飛び出せば、民主分裂につながる。大量の離党となれば「政権は窮地に陥り、自民党が生殺与奪を握る」(ベテラン)との読みで、早期の衆院解散に近づくとの計算も働く。
20日夜、3時間にわたる民主党両院議員懇談会を終えた野田佳彦首相は、休む間もなく電話に手を伸ばした。「今日はちゃんと質問に答えられなくてごめんな。これからも 一緒に頑張っていこう」お相手は主に、首相と小沢氏、双方に距離を置く「中間派」議員。小沢グループの動きは「織り込み済み」 (周辺)だが、造反規模が膨れ上がれば政権は崩壊しかねない。
世論の支持は増税を推し進めた民主、自民などの既成政党から、大阪維新の会など第E極へと流れる。これが小沢氏サイドの見立てだ。
新党を結成し『、衆院選で一定の勢力を確保した上で、来るべき政界再編でキャスチングボートを握るという青写真も描いているようだ。小沢氏に近い議員は「党に残っても次の選挙で勝てない。小沢氏と行動を共にする以外に選択肢はない」と覚悟を示す。
自民党の石原伸晃幹事長は21日夕、関係者に電話で「腹を固めているのは44人ぐらいでしょうか」と分析を披露し、民主党内の情報収集に余念がなかった。
小沢氏が法案採決で造反し党を飛び出せば、民主分裂につながる。大量の離党となれば「政権は窮地に陥り、自民党が生殺与奪を握る」(ベテラン)との読みで、早期の衆院解散に近づくとの計算も働く。
20日夜、3時間にわたる民主党両院議員懇談会を終えた野田佳彦首相は、休む間もなく電話に手を伸ばした。「今日はちゃんと質問に答えられなくてごめんな。これからも 一緒に頑張っていこう」お相手は主に、首相と小沢氏、双方に距離を置く「中間派」議員。小沢グループの動きは「織り込み済み」 (周辺)だが、造反規模が膨れ上がれば政権は崩壊しかねない。
亀裂修復、不可能な情勢
同じころ、長島昭久首相補佐官と増税推進派の当選1回議員らが都内で、党内情勢に関し意見を交わした。長島氏が「首相は造反者に重い処分を科すつもりはないのではないか」と話すと、増税推進派の若手は「それならこっちが党を出る」と反発した。
小沢氏らの動きは増税推進派にとって、一体改革に政治生命を懸ける首相の足を引っ張り、政権にとってマイナスにしかならないと映る。渡部恒三最高顧問は21日、記者団に「小沢君に新党をつくってもらいたいなんて期待は国民にない」と突き放した。もはや消費税増税をめぐる民主党内の亀裂を修復するのは不可能な情勢だ。
小沢氏らの動きは増税推進派にとって、一体改革に政治生命を懸ける首相の足を引っ張り、政権にとってマイナスにしかならないと映る。渡部恒三最高顧問は21日、記者団に「小沢君に新党をつくってもらいたいなんて期待は国民にない」と突き放した。もはや消費税増税をめぐる民主党内の亀裂を修復するのは不可能な情勢だ。
共同通信の報道である。
思うに民主党の議員の大半は、今後の選挙で選挙資金の枯渇が恐ろしくて、増税法案に賛成と言う議員がかなり居る。この法案に反対して党を追われれば、それこそ落選の憂き目を見るからである。それが無ければ民主党本来の役目は解かって居る筈である。誰が好き好んで国民に理解されない増税法案の賛成なんかする筈が無い。簡単に言えば党からの選挙資金が無くなる事が怖いからだけなのである。何故なら、子供でも解かる前回のマニフェストで闘って勝ち得た議席だからである。そのマニフェストを反故にしては選挙を戦えない事は己が一番良く解かって居るからである。恐らく増税法案賛成派は、地元選挙区とかなり綿密に話し合った結果なのだろうと思う。苦渋の選択と言える。何故なら小泉郵政選挙で見た鏡である。党議拘束に反した結果が刺客に収まらず、政党に属さない弱さと、選挙資金の少なさである。それで4年間苦労した、最近自民党に復帰した、静岡の城内実議員を見れば良く解かる。要するに国民の大事な生活に掛かる政策の可否が、このような低俗な意味で施行される事に私は重大な日本国の過ちであると思っている。