JAL法的整理へ

 JALが自力再建断念、法的整理へ大きくカジを切った。今までのJALの再建をめぐる最大の負の遺産は、国の航空行政に行き着く。採算を度外視して地方空港をつくり続けた結果、運航を強いられたJALは多くの路線で赤字を垂れ流してきた。撤退しようにも地元の抵抗が強く、路線の廃止・撤退が進まなかった為である。
 これらを紐解けば国の航空行政、つまりは今までの政権だった自民党政権の遺産でもある。親方日の丸のJALだから100%すべてとは言わないが、国会の先生方の責任だ。個人的に言えば、族議員と受益地元の行政と財界の共同責任と私は思う。
 空港の誘致計画書等を拝見すれば、すべてが利用客数の嵩上げとしか考えられない幼稚な計画で、全く現状にそぐわない机上の計画だ。これなんかは最初から空港誘致ありきと言われても反論できないと思われる。私は結論としてこの空港誘致に関係した全ての役人、人間に個人的に賠償させるべきと考える。見通しの甘かった責任を取らせるべきと考える。人のカネ(税金)だから、いわゆる自分のカネでないからかと言いたい。