地方自治体の無駄遣いの実態その1

 先日千葉県庁で5年間に約30億円の不正経理が繰り返されていた問題が発覚し、私的流用など県が受けた損害約7億円を管理職以上の職員に返還させる方針を明らかにし、森田知事が陳謝したとあった。
 このての不正は恐らく全ての都道府県でありまた、あった。その内、B県ではすでに処罰も終わり、管理職以上の職員に返還させそれも終わり、今では過去として再生してる。
 ほとんどが、納入する業者に架空請求書を出させ、県費を振り込む「預け」と言われるものが最も多い手口だ。余ったら返すのが民間常識なのに、役人の辞書にはそう言う言葉・考え方は無い。
 私は建設会社の代表者なので、そう言うやり方は良く解かるので、私が経験した一端を紹介したい。私の会社はA県の指名業者である。その時私の会社は1件の契約工事があり、そろそろ完了と言う時に役所に呼ばれた。何事だろうと良く話を聞くと、設計変更したいが予算を使い果たし、金が無く増額が出来ないとの事。いつもの事なので私は「いいですよ、サービスします。その代わり来年度に予算付いたらよろしくお願いします。」と言って帰ろうとすると、担当官は「いや、4~50万円じゃなくもっと多いのでサービスの範囲を超えているとの事。それで私が呼ばれた訳だ。じゃどうすればいいんですかと聞くと、変更の金額は払うので、設計変更の増額は無かった事にしてくれと頼まれた。皆さん、意味が解かりますか。私は最初、この担当官少し頭がおかしいのではと思った。だってそうでしょう増額分払うと言うんだから、私は何も頼まれる事は無い筈でしょう。ところが良く考えると設計変更の増額分は払って無かった事にすると言う事は、そうです裏金なんです。しかも、領収書も要らないとの事。ん、これは完璧に裏金だ。ととっさに私は思いました。じゃあその金は何処からどうして払うの?。と聞こうとしたら、チョットこっちへ来いと言われついて行くと、そこはロッカールームのような所に金庫があり、その中から札束を渡され、これでいいなと言われて、この件はこれで終わった。
 つまり普通「預け」として貸しておくと言う意味だが、私の会社の場合は、「預け」をしないで、払うべきものをプールし金庫に入れてあったものから恐らく払ったのだろうと思われる。思うにこんな事はどこの都道府県でも行われているのではと私は思う。本を正せば国民の税金なのだ。国ばかりでなく、地方自治体ももっと精査して調べれば、自民党や既与党が言う消費税等の論議は必要ないのではと思われる。