NHK大河ドラマ「いだてん」の視聴率の悪さは大河好きの視聴者の明治以前の時代劇でないと言う固定観念を払拭出来なかったから?

13日に放送されたNHK大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺」(日曜午後8時)の第2話の平均視聴率(ビデオリサーチ調べ)が、関東地区で120%(関西地区115%)と初回の155%(関西地区129%)から35ポイントも下がったことが15日、分かりました。要因はどこにあるのか考えてみました。
大河ドラマの視聴率の初回と第2話の数字の変化は、近年では15年の「花燃ゆ」が167%から第2話で134%に下落したことはありますが、ほぼ同レベルというのが一般的。今回の35ポイントの下落は異例ともいえます。
大きな要因の1つは初回にあったと考えられます。初回はNHKが壮大なプロローグと表現するなど、1年をかけて描く内容を一気に紹介するような作り。時代が激しく前後し、分かりづらかったとの声があちこちから聞こえました。時代を示す字幕もすぐに消え、高齢者などは物語に入り込むことは難しかったではないでしょうか。
作品の終盤に登場するようなキャストも初回ということで、大勢が登場しました。NHKは豪華キャストが多数出演とPRしていたものの、登場人物の多さがかえって、分かりにくさを助長した気もします。
もう1つは、前半の主人公の金栗四三や後半の主人公である田畑政治知名度。これまでの大河と違い、歴史上の有名な人物とはちょっと違います。どんな人物か知らない人は世の中に多いはず。後出しジャンケンのような言い回しで恐縮ですが、そもそも難しい題材だったということです。
2話の120%は、前作「西郷どん」の後半数カ月の平均視聴率とほぼ同レベル。「いだてん-」の第2話は大河ドラマ固定客が見たと考えられます。初回はとりあえず、どんな作品かと興味を持った視聴者が見て、155%を記録したものの、内容の分かりにくさに視聴者は離れ、固定客だけが残った形ではないでしょうか。
NHKは第2話についてオーソドックスな話の流れになっており、見やすいはずと説明していました。確かに、初回と比べて見やすく、第3話が楽しみになる内容だったと思います。綾瀬はるかが演じ、自転車節を歌う金栗の幼なじみ春野スヤも前向きで明るく視聴者を楽しませたと思います。もっと数字が高くてもいいはずと感じる出来栄え。作り手の視聴者を楽しませようという気持ちが伝わってきました。
離れた視聴者を取り戻すには、第3話以降が重要。視聴者を楽しませたいという作り手の気持ちがもっと素直にストレートに表現できたら数字は上昇するはず。期待したいと思います。
 
 
これ『異例の下落、NHK大河「いだてん」視聴率一体なぜ』と題した日刊スポーツ[20191151714]の記事である。
 
 
私は東京オリンピックの前年の1963(S38)年の第1作目の「花の生涯」から見てるから解るが、元々NHK大河ドラマは明治以前の時代物と相場が決まっていた。それらからすれば時代は古いと思われても、今度の「いだてん」は殆ど現代物に近い作品だ。視聴者も時代物=時代劇に慣れてしまっていると思われる。それでも58作の内唯一現代物があったがドラマ作りの化け物橋田壽賀子の作「いのち」だったからそんなに悪くなかった。
私的にこの「いだてん」を批評すれば、最初に人間の足三本の風車である。気持ち悪いのこの上ない。また主人公の中村勘九郎の走りのカッコがまずおかしいし見たくないと思った。走るとき極端に手を後ろに置き動かさず、こんな走りカッコあるのかと思ったくらいだ。もう一つ、古今亭志んビートたけしである。これからと言う時にこのたけしの古今亭志ん生が出て来て、物語を折ってしまう。何でこの物語に落語なんだ!宮藤官なりのご愛嬌と思うが、金栗四三に関係ないと私は思った。以上の感想から、初回は見たが、二回目からは一切見てない。大河好きの私でさえこうだ、全国の視聴者の皆さんだってあらかた同じ意見ではないだろうか。一言で言って初回からの固定観念だろうか、面白くないとの一言だ!
言ってはいけないが物語云々より配役のような気がしてならない。