NHK大河ドラマ「花燃ゆ」の視聴率の悪さは当然だ、これは失敗作である。来年の戦国時代の「真田丸」に期待するしかない

 NHK大河ドラマ「花燃ゆ」(日曜後8・00)の第15話が12日に放送され、平均視聴率は9・8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)だったことが13日、分かった。第14話の11・2%を下回り、自己ワーストを更新。ついに初の1桁台に落ち込んだ。大河ドラマの視聴率1桁台は2012年「平清盛」以来。12日は「2015統一地方選開放速報」が午後8時から放送。「花燃ゆ」は午後7時15分スタートだった。
 初回(1月4日)の16・7%は1989年「春日局」14・3%、77年「花神」16・5%に次ぐ歴代ワースト3位発進。第2話13・4%、第3話15・8%、第4話14・4%、第5話12・8%、第6話13・3%、第7話11・6%、第8話13・0%、第9話12・9%、第10話12・7%、第11話14・0%、第12話13・2%、第13話11・7%、第14話11・2%と推移し、ついに1桁台まで落ち込んだ。
  主演の井上真央(27)演じる主人公は、幕末の長州藩士で思想家の吉田松陰の妹・文(ふみ)。文は長州の尊王攘夷派の中心人物・久坂玄瑞と結婚し、死別後、群馬県初代の県令(現在の知事)の楫取素彦(かとり・もとひこ)と再婚。幕末の動乱の中、強い絆で困難を乗り越えた家族愛、松陰の志を継いだ若者たちの青春群像を描く。
  第15話は「塾を守れ!」。幕府要人の暗殺計画を立てたとし、吉田寅次郎(松陰)(伊勢谷友介)は再び野山獄に投獄される。松下村塾は閉鎖され、塾生たちは行き場を失う。文(井上)は差し入れを持って兄を訪ねるが、彼の気持ちが既に家族から離れていることを感じる。寅次郎は獄中でも自らの計画を諦めることなく塾生たちに手紙を書き、攘夷(じょうい)決行を指示していた。江戸にいる久坂玄瑞東出昌大)と高杉晋作高良健吾)は手紙を受け取るが、あまりに無謀な計画になすすべがなかった…という展開だった。

これ『「花燃ゆ」第15話は9・8% ついに1桁台に…「平清盛」以来』と題したスポニチアネックス 4月13日(月)10時4分の配信記事である。

 これ当たり前だ。余りにも最近のNHK視聴者を甘く見ている。民放のアホらしさで増えた高齢者がNHKになびいているのを良い事に、何でもNHKで取り上げれば視聴者は付いて来てくれると思っている。確かに最近のNHKのバラエティ化により、お笑い専門の、お株を奪ったようには見える。がしかし、この恒例の大河ドラマは違う。1964年(昭和39年)の東京オリンピックの前年の第1回の「花の生涯」に始まった大河ドラマ、それから数えて、今回の「花燃ゆ」まで54回を数えるに至った。それまでに実に14回が幕末が時代背景であった。その殆どが視聴率で悩まされたのに、またぞろ「花燃ゆ」の幕末物とはNHKの考え解らない。確かに視聴率偏重はいただけないが、事実それだけの国民が見なかったと言う事は無視出来ないと思われる。公共放送のNHKとしては戦国時代だけに偏重できないと言う事なのだろう。でも解ってての事かどうか解らないが、来年はその戦国物の堺雅人主演の「真田丸」である。考えた事だろう。上手いもんである。“禁断の幕末モノ”は主人公が特定出来ず、時代背景も多岐にわたり(薩摩長州土佐の各藩)描ききるには大変であろうと思われる。そんな状況下で何で長州の萩の吉田松陰ではなく、時代的には無名の吉田松陰の妹なのだ?こんなの普通で考えても、余程の作家か脚本家でなければ描ききれない事、一般の視聴者相手だったら解ろう物なのに、完全に失敗作である。私はだから1回も見てない。そんなことより今は来年の堺雅人主演の「真田丸」に大いに期待を持っているところだ。