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露骨な党利党略が透けて見える悪手というほかはない。大阪維新の会が仕掛けたクロス選挙のことだ。
ところが、松井知事らにそんな理屈は通じない。お祭り騒ぎに乗じて選挙に勝ってしまえば、あれは大阪都構想の是非を問う投票だったと強弁し、有無を言わさず都構想を強行する腹だ。こうした大阪維新の態度はあまりに独善的であり、住民自治にはおよそなじまない。
そもそも、大阪都構想は15年の住民投票で一度否決されている。過半数の住民が、大阪維新のこだわる都構想には納得していないのだ。もしクロス首長選、統一地方選で大阪維新が勝利し、再び住民投票となれば、住民を巻き込んだ地域の分断と対立はさらに深まるだろう。こうした状況は大阪にとって好ましいことではない。
クロス選挙となれば、橋下氏は大阪維新の応援に入ることになるだろう。大阪での橋下人気は落ちたとはいえ、まだ根強い。それで風が吹いて選挙に勝利となれば、その勢いを駆って橋下氏が国政進出というシナリオも十分にありうる。
そうなれば、橋下氏を軸に野党再編が進むかもしれない。
それらを踏まえれば、場合によっては、橋下氏が国政進出をきっかけに新党を立ち上げ、国民民主党と連携するケースも想定されるのだ。
7月の参院選では自民党の苦戦もささやかれている。焦った安倍首相が衆参同日選を仕掛けるようなことになれば、橋下氏の出馬の可能性はさらに高まる。そのチャンスを逃せば、次の衆院選は3、4年も先となる。いくら人気の高い橋下氏でも過去の人になりかねない。
大阪クロス選挙後の橋下国政進出、そして野党再編という波乱の"第2ラウンド"に注目してほしい。
●古賀茂明(こが・しげあき)1955年生まれ、長崎県出身。経済産業省の元官僚。霞が関の改革派のリーダーだったが、民主党政権と対立して11年に退官。『日本中枢の狂謀』(講談社)など著書多数。ウェブサイト『DMMオンラインサロン』にて動画「古賀茂明の時事・政策リテラシー向上ゼミ」を配信中
これ『野党再編の大波が起きる? 大阪クロス選挙の「その後」に注目!』と題した週プレNEWS3/22(金) 6:00の配信記事である。
大のファンでもある古賀さんの記事だ。いつも核心を着いた記事が多いので今回もそのつもりで読んだが、今回だけは私は少し違うと思い読んだ。
古賀さんよりはそんなでもないが嫌いではない橋下さんの記事結構読んでるが、橋下さんはどちらかと言えば策を要する人種ではなく、得てして単純で解り易い人と私は解釈してる。そういう意味から考えれば、政界引退したけれど、政治への騒ぐ血を抑えられず、再度政界へと言うところは否定しないが、「大阪都構想」への情熱は熱く、クロス選での維新への応援演説はするかも知れないが、小沢さんらの中央政界への説得を振り切っても、地元大阪の維新の継続を市民にアピールはするだろうが、あくまでもそれは大阪の牙城を守り、自民・共産への回帰の阻止だけに奔走するのではないだろうか。それはとりもなおさず、莫大な借金を作った自共政権に戻す事をさせない政治にである。