森友学園の国有地払い下げ問題での籠池夫妻の証言はほぼ間違いなく真実であろう 体制側で不都合な状況時で行われる裏取引としては全くこのように行われる

 森友学園の国有地払い下げ問題が国会で追及され始めたのは昨年2月だった。最大の核心答弁である安倍首相の「私や妻が関わっていたら、総理も国会議員も辞める」があったのは、同17日だ。
 この「辞める」発言の直後、籠池夫妻は理由を告げずにマスコミの前から逃亡した。後に、当時の佐川宣寿財務省理財局長から身を隠すように指示を受けていたことが明らかになったが、実はそれだけではなかった。ナント、籠池夫妻の“雲隠れ”の直前、自民党が党を挙げて森友問題の火消しに回っていたのだ。
 籠池前理事長は日刊ゲンダイに、「身を隠す前日(昨年2月20日)に国会対策副委員長(当時)が私のところに来ているんですよ」と明かし、こう続けた。
大塚高司さんという人でね。2日間にわたって、日曜日(昨年2月19日)と月曜日(同20日)に来た。日曜日に来たときは、僕がいなかったので会えなかった。2日目は、彼(大塚)自身は国対副委員長やから、また東京に向かわないかんということで、筆頭秘書が来た。国対が(森友問題の対処に)動いたということですよ」
 大塚は大阪8区選出で、豊中市の出身。豊中市といえば、森友学園が小学校を建てていた場所だ。まさに森友問題の“震源地”である。いったい、大塚は籠池夫妻に何を伝えたのか。今度は、諄子氏がこう言葉を継いだ。
「すぐにパンフレットの(昭恵夫人の)写真を全部消して欲しいと。そう自民党が言っていると言われたんです。その時、自民党の方から圧力がかかっているよなあと思いました」
 つまり、自民党が国対副委員長を通じて、安倍首相が国会で追及されないように、昭恵夫人森友学園とのつながりを消そうとした可能性があるのだ。実際、諄子氏の手記には、大塚が訪問した直後の2月23日、安倍事務所の初村滝一郎秘書から籠池前理事長に、<至急、名誉校長から昭恵夫人の名を消してほしい>と電話があったことが記されている。
 籠池夫妻の証言について、大塚事務所に問い合わせると、大塚の「地元秘書」が昨年2月18日と20日に籠池夫妻の元を訪れたことをアッサリ認めた。一方で、大塚本人が行ったわけではないと、証言の一部を否定。訪問の理由については、<森友学園のホームページにある学園への寄付を募るページに安倍総理の夫人の写真が掲載されており当該ページを閲覧した方が誤解するかもしれない点についてお伝えするため>と回答した。
 いずれにせよ、国対副委員長の秘書が、首相答弁(昨年2月17日)の翌日に、わざわざ籠池夫妻を訪れていたのは事実。そのうえ問題は、自民党が証拠隠滅を図ろうとしたことにとどまらない。籠池前理事長に対する“懐柔作戦”も疑われるのだ。
 
 籠池前理事長は昨年2月の混乱ぶりを振り返りながら、こう語った。
 
「あの頃が、『抱き込みの分水嶺』だったのかもわからん。安倍政権を応援している方から、『ちょっと待ってくれ。2年間ほど我慢してくれたらまた再び、(学園を)つくれるようになりますから』と言われたんです」
 財務省だけでなく、自民党も籠池夫妻の口封じに暗躍していた。財務官僚と籠池夫妻に責任を負わせてシラを切っている自民党執行部に、頬かむりなど許されない。
 
 
これ「籠池夫妻が新証言 自民党は森友問題の火消しに暗躍した」と題した日刊ゲンダイ2018/10/28 14:03の記事である
 
 
全く笑うしかないが、権力者の不祥事に、権力者のそれなりの関係者が必ず行う「なだめ・すかし」の手口ソックリである。余りにも似過ぎていて気持ちが悪いくらいだ。但しこの手口は相手をよく見て行わなければ、逆効果となる事特に多い。今回の籠池前理事長は損得が解り、それなりの金で動くと思った事が間違いのもとと言うより、「なだめ・すかし」のやり方を間違えてしまった。口封じを先に考えさせてしまった事である。こう言う喰えない輩は、最初から金で片を付けるべきだった。ところが逮捕させた事で、寝た子を逆に起こしてしまった。一番やってはいけない事を安倍さんはやってしまった。要するに機を見る才がなかったという事だ。安倍さんの場合は政治を見ても良く解る。老獪な状況対処のやれる側近がいなかった。それが「1強政治」と言う手法にも見て取れるからだ。そう言う有能な側近やブレーンがいたらもっと、気配りの出来る政治が出来て、下手すれば10年以上政権を維持出来た可能性が大だった。本当に私は嫌いだが、他人事ながら残念だったと思われる。