政権を背後から撃つ「元首相」たちと題して書いた元政治記者の長谷川幸洋さんと言う人そんなもんかってな感じ

 第4次安倍改造内閣がスタートした。自民党役員人事と合わせ、麻生太郎副総理兼財務相菅義偉官房長官二階俊博幹事長ら政権を支える骨格は変わらず、全体に堅実な顔ぶれだ。
 私は改造直前の9月29日未明、テレビ朝日の『朝まで生テレビ!』に出演したが、野党やそちら側の評論家は「何で、麻生氏を辞めさせないんだ」と騒いでいた。
 安倍晋三首相が盟友の麻生氏を切れるわけがない。野党は麻生氏のクビをとろうと、国会を「18連休」して猛批判を浴びたのをもう忘れたのだろうか。同じ歌を歌って空回りしているのは、相変わらずである。
 目玉は、山下貴司衆院議員の法相と、片山さつき参院議員の地方創生相起用だった。元東京地検特捜部検事の山下氏は、米大使館在職中には慰安婦像設置問題で最高裁まで争って勝訴した、という。当選3回、自民党総裁選で争った石破派だが、そんな経歴が評価されたに違いない。片山氏も能力の高さと弁舌の切れ味は申し分ない。
 それより一番の見どころは、加藤勝信厚労相の総務会長への横滑りである。私は、加藤氏が内閣官房副長官時代に初代内閣人事局長に兼務で起用されたあたりから注目していた。
 これは霞が関の幹部官僚人事を差配するポストであり、政治主導の基盤である。それを、あえて財務省出身の加藤氏に任せたのは、安倍首相の同氏に対する信認の高さを物語る。加藤氏が「財務省の影響下」にあったら、そんな人事をするわけがないからだ。
 これで、加藤氏が一躍「次の総理候補(ポスト安倍)」に躍り出たのは間違いない。
 さて、目を世界に転じると、9月26日に日米首脳会談が開かれた。マスコミはもっぱら日米の通商問題に焦点を当てたが、私は、日米と欧州連合(EU)が「中国包囲網」を築いた点が最大の成果、とみている。
 首脳会談の共同声明は、中国と名指しこそ避けたが「第3国の非市場志向型の政策や慣行から日米両国の企業と労働者を守るため、協力を強化する」とし、後段でEUとの連携も明記した。
 これは歴史的な成果である。
 なぜかといえば、いまの米中対立は貿易に限った話ではなく、安全保障も絡んだ「覇権をめぐる戦い」の序章であるからだ。私は前々回の本コラム(9月28日発行)で「日本は米国を側面支援すべきだ」と指摘したが、その通りの展開になっている。
 国内では相変わらず、「中国とは仲良くすべきだ」という論調が強い。
 例えば、福田康夫元首相は10月5日の講演で、日中関係は「良い関係でなくてはいけない」とし、南京事件についても「中国の全土にどれだけ被害を与えたか、日本人は考えなくてはいけない」と語ったという(=6日、産経新聞ウェブ版記事より)。
 日本に敵対しないなら、中国と仲良くするのは当然だ。だが、相手は尖閣諸島に領土的野心を隠さず、軍艦まで派遣している。与野党問わず、政権を背後から撃つような元首相が多いのは、困ったものである。
 
 ■長谷川幸洋(はせがわ・ゆきひろ) ジャーナリスト。1953年、千葉県生まれ。慶大経済卒、ジョンズホプキンス大学大学院(SAIS)修了。政治や経済、外交・安全保障の問題について、独自情報に基づく解説に定評がある。政府の規制改革推進会議委員などの公職も務める。著書『日本国の正体 政治家・官僚・メディア-本当の権力者は誰か』(講談社)で山本七平賞受賞。最新刊に『ケント&幸洋の大放言!』(ビジネス社)がある。
 
 
これ『困った…政権を背後から撃つ「元首相」たち ニュースの核心』と題した夕刊フジ10/13() 16:56の配信記事である。
 
 
しかし、元政治記者たるベテランがこれである。私は少々違うと思ってる。そりゃ人間顔が違うように考え方も価値観も皆違うの当たり前である。がしかし、これはこうだろう的考え方は似て来るもんであり、だからと言ってそれを非難する事は「人の好き好き笑うのバカだ」と言って非難は出来ないものだ。
思うに長谷川さんが言ってるこの政権の目玉とやらは違うのではないかと私はハッキリ言える。安倍さんが何で山下貴司衆院議員を法相にしたか?だがこれは安倍さんが旧知の山下さんのやり手を買ったからに他ならない。決して石破派からの一本釣りではない事だけは確かだ。たまたま腕を買った結果が石破派の人間だった。これは都合がいい、闘った相手の石破派からの起用にもなるし一石二鳥と考えたからだと理解したい。それに今度は「憲法改正」が絡んでる。並みの議員では困るからであったろうと思う。全てが丸く収まった起用だとほそくんだ事だろう。また普通の人間ならば南京事件については福田さんの考えも理解できると言うものであり、根底には安倍さんの対中敵視とは言わないが、それに近い政策で来てるのを憂いたに過ぎず、背後から撃つとは少々的外れである。全てにおいて長谷川さんの考え方は一国民で政治には疎い者の私でさえ軽く見える。本当にベテランの記者だったのかと首をひねりたくなる。私から言わせればヤメ官三人組(高橋洋一氏、八幡和郎氏、岸博幸氏)と一緒に写る。