大きな揺れが、都市機能を一瞬で混乱に陥れた。大阪府北部を震源に、最大震度6弱を観測した18日朝の地震。各地で建物倒壊や火災が起き、死者やけが人も相次いでいる。消防には、エレベーターに閉じ込められた人からの救助要請が殺到。週明けの都心を襲った災害の全貌はいまだ明らかにならず、自治体や警察は情報収集に追われた。
「壁が崩れて、女の子が下敷きになった」
同小のプール沿いに設置された高さ約2メートルのブロック塀が崩れ、通学中の女児(9)が巻き添えになっていた。男性は近くの住人らと協力して何とか塀を持ち上げようとしたが、最初はびくともしなかった。
通りかかったトラックの運転手がジャッキを使って上げようとしたが、それでも上がらなかった。
消防が来て、ようやく救助された女児の周囲には血だまりができ、呼びかけにも応じることができなかったという。
「運転再開のめどが立っていません。余震の恐れがあるので、身の安全を確保してください」
倒壊写真を見れば、良く危険と言う危惧を抱かず、注意喚起もしていなかったと言う。事が起きたから言う訳でもない。写真を見る限り、付属物等の設置基準法にも沿っていない物と見える。これだけの距離にあれだけの高いブロック塀に「控え」と言う補強もしていないものも珍しい、それでなくとも我々建築に詳しい者でなくとも、一般の普通の人でも物理学や材料力学的に見て、重心がズレてて危ない危険との認識なかったのだろうか。不思議だ! 公的機関の係りの人たちも、一目見て危険だと思わなかったろうか。これは結果的には地震災害だが、私はその前に人災だと思った。