「新学部設置に対するアンケート調査 調査結果並びに意見集」と題する文書によれば、2014年5月から6月にかけて、岡山理科大学・倉敷芸術科学大教職員組合が、加計学園の教職員を対象にアンケート調査を行った。回収された171票のうち「どちらかというと反対」を含めた反対が130票と大半を占め、賛成はわずか4票だった。
反対意見には、〈学生が集まるとは思えない。定員、授業料など問題が多すぎる。定員割れの場合、赤字になり、誰が責任を取るのか?〉など、同学園の経営状況への不安に言及したものが多い。中には〈アベを使うなどのやり方がきたない。獣医ができたら間違いなく財政が厳しくなる。経営者は何を考えているのだろうか?〉と、安倍晋三首相と同学園の加計孝太郎理事長との親密さを問題視する意見もあった。
文藝春秋より
加計学園に対し、アンケートについて、事実確認を求めたが、回答はなかった。
「週刊文春」7月20日発売号では、教職員アンケートの内容にくわえ、加計学園の内情や加計理事長の知られざる素顔、さらには、山本幸三担当大臣の日本獣医師会との会合における発言を記録した「加計ありき」を裏づける議事録などについて、詳しく報じている。