下村幹事長代行(東京都連会長)の政治資金情報 恐らくリークは自民党内から出てる?

 学校法人「加計学園」(岡山市)と政治家側との現金のやりとりが初めて明らかになった。自民党下村博文幹事長代行(東京都連会長)は、政治資金パーティー券の代金を持参した学園側を購入者の「窓口」だったと主張し、法的な問題はないと潔白を強調した。だが購入者名は明かさず、学園側が代金を取りまとめた経緯は不透明なままだ。識者は「きちんと説明しないと疑いは晴れない」と指摘する。
 「購入額が20万円以下では名前を出さなくていい」「学園の加計孝太郎理事長は入っていない。(購入者は)加計学園の関係者だけではない」 29日の記者会見で、下忖氏はこう釈明した。誰がパーティー券を購入したのかに質問が集中、下村氏は政治資金規正法の規定を盾に「先方の了解が得られれば調べたい」と述べるにとどめた。学園も会見後「学園と関係のある個人や会社の11人のパーティー券代を預かり、持参した」とするコメントを出し、購入者名は伏せた。
 問題となったのは、下村氏を支援する政治団体「博友会」が2013年10月、1410月に都内のホテルで開催したパーティーとされる。博友会の政治資金収支報告書によると、それぞれ約980万円、約1950万円の収入を得ていた。
 今週発売の週刊文春は、下村事務所の内部文書を入手したとして「闇献金」の見出しで、学園がパーティー100万円ずつを購入したのに、収支報告書には記載がなかったと報じた。下村氏は都議選の終盤戦を迎え「事実に反する。選挙妨害だ」と反発した。
 1215年に文部科学相を務めた下村氏は会見で、加計理事長とは就任前からの知り合いとして「私の政治家としての姿勢に共感していただいた」と説明した。一方、年1、2回会う程度で「特別親しいわけでもない」とも強調した。
 ではなぜ、当時の学園の秘書室長がパーティー券購入の窓ロになったのか。下村氏は 「パーティーをやるのであれば『じやあ、協力しましょう』と、元秘書室長の知り合いに声を掛けてもらった」という。
 ある自民党中堅議員の秘書は、複数の個人や企業の寄付を、窓口に当たる人がまとめて持参することはあり得ると証言する。その際には「誰からいくらずつパーティー券を集めたかは、いちいち聞かない」と語った。
 自民党若手議員の秘書は「このご時世なのでパーティー券を買ってくれる人は限られる。ぽんと100万円を持ってくる人はそういない。貴重だ」と解説する。
 政治資金パーティー政治団体が資金を調達する手段として定着しているが、20万円を超えなければパーティー券の購入者の氏名は公開されないなど、不透明さが指摘され続けてきた。
 民進党は4月、パーティー券購入を含む企業・団体献金を全面禁止するため、規正法改正案を国会に提出したが、見直しの機運が高まっているとはいえない。今回の元秘書室長の行為が、規正法上の「あっせん」に当たるとの指摘も出ている。
 日本大の岩井奉信教授(政治学)は「下村氏は購入者が誰で、本当に自発的に買ったのかを明らかにするべきだ。パーティー券は政治献金に比べて規制が緩い。透明性を高めるため、購入者の公開基準を引き下げる必要がある」と話している。


これ「下村氏購入者明かさず」と題したあるローカル新聞の30日の記事である。




 7月2日投開票の東京都議選を目前に控え、安倍晋三首相の側近議員による不祥事やスキャンダルが止まらない。自衛隊の政治利用とも受け取れる稲田朋美防衛相の失言に続き、学校法人「加計学園」側から下村博文自民党幹事長代行への「裏献金疑惑」(民進党幹部)が浮上。新たな火種となっている。政権は防戦を強いられ、焦りといら立ちを隠せない。追及材料に事欠かない野党は、波状攻撃を仕掛ける。


 「加計学園からたくさんお金をもらった自民党議員の名前が出てきた。疑惑まみれだ」。民進党野田佳彦幹事長は29日の街頭演説で、今週発売の週刊誌が報じた「加計学園から下村氏への闇献金200万円」をさっそく取り上げた。共産党小池晃書記局長も「首相のお友達である萩生田光一官房副長官も下村氏もみんな加計学園に関係している。これだけ続くのはおかしい」と訴えた。


 野党が特に疑問視するのは、加計学園の元秘書室長がパーティー券の購入代金200万円を取りまとめて持参したとする下村氏の説明だ。民進党ベテランは「自分は買わないのに他の希望者の代金を持ってくるなどありえない。学園が全額分を買ったと考えるのが自然だ」といぶかる。


 加計学園以外の11の個人と法人が、いずれも収支報告書への記載義務がない20万円以下でパーティー券を購入したと説明している点にも「ずいぶん都合のいい数字だ」(蓮肪民進党代表)と疑いのまなざしを向けた。


 


 「四天王」の一人


一連の問題が政権にとってより深刻なのは、萩生田氏や稲田氏を含め、いずれも首相側近が当事者となっていることだ。


 下村氏は首相の出身派閥の細田派で「四天王」の一人と呼ばれ、第1次安倍政権で官房副長官、第2次政権以降では文部科学相や総裁特別補佐など要職を歴任してきた。現在は都連会長に就き、都議選の陣頭指揮を執る。


 岸田文雄外相は派閥会合で「議員の言動が選挙に悪い影響を与えている。深刻に受け止めなければならない」と懸念を表明。菅義偉官房長官は記者会見で「下村氏の問題なので、自身がしっかり説明されるだろう」と述べるにとどめ、事態の沈静化に望みをつないだ。


 下村氏は記者会見し、疑惑を否定するとともに 「選挙の真つ最中にこのような記事を掲載すること自体が選挙妨害だ」と不快感を表明。ただ、質問を20分弱で打ち切り、十分に真相が解明できたとは言い難い。


 


 日々強まる逆風


 通常国会閉幕に伴う記者会見で「信なくば立たず。何か指摘があれば、その都度、真摯に説明責任を果たす」と強調していた首相。下村氏の疑惑についてはまだ自身の見解を公に示していない。


 都議選応援に奔走する自民党小泉進次郎党農林部会長は29日の街頭演説で、危機感をあらわにした。「昨日は逆風が吹いていると言ったが、今日は違う。大逆風だ」


 
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こっちも「首相側近また火種に」と題したローカル新聞30日の記事である。


 

不思議なもんだ。このタイミングの事である。

私の勘ではこの情報のリークは与党自民党の内部からとしか考えられない。国会議員と言えども人間である。55年体制時には、それなりの政治の裏ルールの秩序が保たれていた。それが第二次安倍政権になって、自民の旧体制ルールが崩れ、たかが素人としか思えない女性新人議員が大臣に抜擢される時代である。旧体制の4,5回生まで雑巾がけで汗をかいて、ようやく大臣になれる時代から見れば、今の安倍政権はヤッカミの渦巻く人間模様が凄まじいと推測される。大臣待望議員には耐えがたい屈辱と私は思う。そういう観点から考えるに、安倍政権の継続を善しとしない連中によるリークと考えれば辻褄が合うのである。その現象は菅官房長官に良く現れている。昔で言えば、外様の風見鶏が、霞が関に睨みを利かすナンバー2と言えば面白かろう筈が無いではないか。昔から良く言う。出る杭は常に打たれるのである。