「森友学園問題」国会で明らかにするには最低安倍首相夫婦も証人喚問に呼ばねばならない!

 学校法人「森友学園」(大阪市)の理事長退任を表明した籠池(かごいけ)泰典氏が、平成27年9月に安倍晋三首相側から寄付金100万円を受け取ったと主張していることについて、大阪府松井一郎知事(日本維新の会代表)は17日、「何か勘違いをされている。まるで人気タレントを気取っているように見えて仕方がない」と批判した。府庁で記者団の質問に答えた。
 松井氏は、学園側が26年10月ごろに府に提出した寄付金名簿には、首相や昭恵夫人の名前の記載がなかったとし、「領収書もなく、名簿に名前もない。どっちを信用するねんっていう話だ。注目される政治家なら全員、あの人(籠池氏)に寄付を受けたと言われたら、関係者になってしまう」と切り捨てた。
 また、「大勢のメディアの皆さんのいるところで、『よう来たな』みたいな感じで手を上げたりしている。まるで人気タレントを気取ってるんじゃないのという感じだ」と籠池氏に対して不快感を示した。
 学園側が小学校設置認可をめぐり、事実と異なる書類を府に提出していた場合は、「偽計業務妨害罪などでの告発を検討している」と強調した。
 
 
これは『松井大阪知事、寄付名簿に「首相夫妻の名前なかった」「(籠池氏)人気タレント気取っている」』と題した産経新聞WEST3月17日11:15の記事である。
 
 
 大阪市の学校法人「森友学園」の小学校新設を巡る問題で、大阪府松井一郎知事は17日、学園が学校設置認可の審査過程で虚偽の報告をした疑いがあることに対し、偽計業務妨害の疑いでの告訴を検討していることを明らかにした。松井氏は「偽造されていた可能性がある書類で我々は振り回された」と述べた。
 同学園は2014年10月に設置認可を申請。府私立学校審議会は学園提出の書類などを基に15年1月、条件付きで「認可適当」と答申したが、学園は今月10日に申請を取り下げた。学園側は審査を受けるため、府に▽校舎建設の工事請負契約書▽教職員の就任予定者名簿▽学校運営の財政計画--を提出したが、異なる額の3種類の契約書の存在が明らかになるなど虚偽報告だった疑いが出ている。
 書類を偽造した疑いが強まれば私文書偽造容疑などでの告発も検討。今後の調査結果を踏まえて告訴時期などを判断する。
 松井氏はまた、学園の籠池泰典理事長が16日、小学校新設のため安倍晋三首相から寄付を受けたと発言したことについて、府が保管している14年9月時点の寄付者名簿には首相夫妻の氏名がないことを明らかにした。籠池氏は15年9月に寄付を受けたと主張しているが、府には14年9月以降の寄付者名簿は提出されていないという。【青木純、武内彩】
 
 
こっちは「松井大阪府知事 森友学園刑事告訴を検討」と題した毎日新聞317 1121分の記事である。
 
 
これには驚いたと言う他ない。何故なら、この小学校の認可にあたり、近畿財務局との交信・面談記録は廃棄したと言いながら、例えそれと質が違っても、寄付名簿に記載事項は随分と手回しが良いくらい、「首相夫妻の名前なかった」との確認が早かったものである。
元はと言えば、大阪府の私学審でこの小学校の申請、一度躊躇していながら、僅か1ヶ月も経たないうちに、それが急展開の認可である。役人としての絶対的習性からして、こんな逆転に近い認可が許可される何ぞ、奇跡に近い。何かのベクトルが働いたと見るのが妥当である。しかもその肝心の近畿財務局との交信・面談記録を廃棄したとすれば、役人の習性としては、まずいから、都合が悪いから、そして最終的には担当官の入り口で証拠隠滅とした事に他ならないと見るべきである。唯松井知事はどう考えてるか解らないが、刑事告訴の費用よもや府の予算を使うつもりか?例え府が原告であっても、勝訴かどうかわからないからまずは知事たちで負担すべきである。そして国会がここで真相を明らかにするには、籠池理事長はもちろんの事、安倍首相夫人の昭恵さん、それに前大阪府知事の橋下さんと現大阪府知事の松井さん、大阪府の私学審委員の方々と財務省担当局長、近畿財務局長と担当者それに国交省の担当者を証人喚問するしかないと思われる。本当ならこれに安倍首相本人もである。最低でもこの面々は呼ばねばならない。