大阪の森友学園問題の野党の追及のだらしなさが際立つ?

 ジャーナリストの田原総一朗氏は森友学園の問題について、「謎が多い」という。
 
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 幼稚園の園児たちに、毎朝「教育勅語」を唱えさせ、運動会の選手宣誓で「安倍首相、頑張れ」「安保法制国会通過良かったです」などと言わせている。この国に、こんな時代錯誤のとんでもない学校法人があると知って、驚くと同時にあきれ果てた。大阪の森友学園のことである。
 
 ところが、安倍晋三首相夫人の昭恵氏が、なんとこの学園に講演に行き、新設予定の小学校の名誉校長に就任していたという。なんと森友学園は小学校を設立するための寄付金を集めるときに、「安倍晋三記念小学校」を設立するとうたっていたということだ。安倍首相は、森友学園の認可や設立には自分も夫人も一切かかわっていないと国会で何度も言い切っているが、昭恵夫人は名誉校長として学園のホームページにもメッセージを寄せていた。問題が表沙汰になって昭恵氏は名誉校長を辞任したが、安倍首相は昭恵氏の名誉校長就任などについて「あくまで私人としてやった行為」だと弁明している。
 
 だが、この弁明は説得力を欠いている。首相夫人でなければ森友学園が名誉校長を頼むことはなかったはずだし、夫人には5人もの公務員のスタッフがついているのだ。
 
 それに安倍首相自身、森友学園の教育のあり方には賛成していたのではないか。そうでなければ昭恵夫人の名誉校長就任を承諾しなかったはずである。
 
 森友学園の理事長・籠池泰典氏は、日本会議大阪の幹部でもあるようだ。安倍首相は、「私や妻が(認可や売却に)関係していたということになれば、首相も国会議員も辞める」と言い切っている。
 
 森友学園の小学校設置について、大阪府の私立学校審議会では、反対意見が多かったようだが、府の職員たちが懸命に説得したのだという。府の職員たちの間では、森友学園問題は「政治案件」ということになっているようだ。
 
 認可問題もあるが、それ以上の大問題は国有地の払い下げ価格の、尋常でない下がり方だ。当初の95600万円が13400万円と約8億円も値引きされたのだ。しかも、国は事前に汚染除去費用として13176万円を森友学園に支払っており、国庫には約200万円しか入っていないのである。価格がこんなに下がったのは有力政治家が絡んでいるに違いない、と野党もメディアも強い疑念を持ち、だから大阪の一学校法人の小学校設立が、これほどの大問題となったのだ。
 
 
これ『田原総一朗森友学園問題で逃げ回る自民党議員たちの『おびえ』」』と題した朝日新聞出版のニュース・情報サイトdot(どっと)3月9700の記事である。
 
 
これは田原総一朗さんの言葉を借りるまでも無く、上記の記事はその通りと思う。これに関する安倍首相の国会答弁は、聞いててこの人ホントに我が国の宰相なのかと疑いたいたくなったと言うより、我々国民はバカにされていると私は感じた。だっていくらなんでも首相の答弁は、こじつけみたいだったからである、この答弁をまともと感じる人間がいたら、悪いが余程頭が悪いかそれとも本当のバカとしか思えない。それをまともに答弁する首相も首相だが、質問する野党の議員も議員だ。何故事実を上げ首相本人の確認答弁を先にさせてから質問しないのだ?私から見れば、何か合意の想定問答に見えるし聞こえる。これは裏でつながっているのかとも感じてしまう。もしそうでないとしたら、余程質問者の程度は落ちると思える。相手に疑義があり、それを暴こうとして質問するのなら、法廷論争と同じように、まず相手に事実確認をしてから質問するのが常識なのに、それをしないと言う事は、手心を加えてると思われてもしょうがないのである。何か下心と見られてもしょうがないのである。私に言わせれば本心を持って追及の心非ずやと思ってしまう。だから自民に笑われ負けるのである。