福岡陥没事故の賠償金他に使ってと辞退者がいたが、それを理解し恩に思う役人や住民は皆無だ!嘆かわしいこの世

 陥没事故で支払われる賠償金について、辞退を申し出た経営者がいる。東日本大震災熊本地震の被災地で支援活動に従事した経験から、「私たちの被害は小さかった。もっと他の必要なことに使ってほしい」と語った。
 はかた駅前通りに面する「タカラ薬局」には、事故が起きた8日、避難勧告が出た。9日には再開でき、休業は1日だけだったが、数十万円の損害が見込まれる。それでも岡村由紀子社長は市職員に「賠償金はいりません。市で他に役立つことがあれば、そのことに使ってほしい」と申し出た。
 岡村氏は東日本大震災熊本地震の被災地で、薬剤師として支援活動をした。甚大な被害を目の当たりにした。だからこそ、今回の陥没事故で犠牲者が出なかったことに、心からほっとした。
 「一人の命も奪われなかったのは、現場のみなさんの素早い対応があったから。迅速な復旧にもありがたいと思っている」
 事故発生まで、現場では地下鉄七隈線の延伸工事が進んでいた。岡村氏は「夜間、仕事をする作業員をよく見かけた。これからも頑張って、工事を進めてほしい」とエールを送った。現場そばにある「九州総合診療クリニック」(岡田享子院長)も、賠償金の受け取りを辞退する。
 避難勧告が出た8日は休診を余儀なくされた。9日に再開したが、数日間は来院者が普段より少なかった。それでもクリニック側は「東日本大震災熊本地震と比べて被害が小さかった。自分たちがもらうより、別のことで街に役立ててほしい」とした。(高瀬真由子)
 
 
これ『博多陥没 「賠償金は必要なところに」受け取り辞退の経営者も』と題した産経新聞 11/19() 7:5の配信記事だ。
 
 
私はいつも思う。こう言う親切が通じない世の中になっていることが非常に辛く悲しい。
まず役人たちである。この寄付者の気持ち通じるであろうか。これは私の今までの経験からだが、恐らく受ける役所の役人には、確かにすごく殊勝な人間も居るんだなとは思うだろうが、大半の役人たちは、これでまた仕事が増えると思っているのが正直な気持ちではなかろうか。もしそうは思わない人間がいるにしても、ほんの少しではなかろうか。役人と言う種族は基本的に商売のような売上げ増に固執しなくてよい職業である。それに代わるものが住民へのサービスだ。要するに消極的な「待ち」の商売である。と言う事はお客(住人)は少ない方が良いのである。だが余り少なければ職員そのものが減らされるから、適当に来てもらうお客(住人)で結構なのである。そう言う意味だからこのような突発的なお客(寄付者)は自治体のためにはなっても、忙しくなるから決して自分のためにはならないのである。
考えてみれば本当に嘆かわしい世の中になったものだ。