豊洲だけでない石原慎太郎元東京都知事の利権まみれの足跡 知らないでは済まさせない!

 東京湾に浮かぶゴミ山を、皇居に匹敵する広さ88ヘクタールの美しい森に生まれ変わらせる。話題の東京五輪ボート・カヌー会場にその名を冠する「海の森」プロジェクトは、失敗に終わった2016年五輪招致活動の残滓だ。
 06年5月に慎太郎から東京五輪デザイナー総監督を任されたのは建築界の巨匠、安藤忠雄氏(75)。この抜擢に、慎太郎の盟友で同じく建築家の故・黒川紀章氏は「(安藤氏は)仕事がないから石原の周りをウロウロしている」と嫉妬交じりに評した。一時は五輪を任された巨匠が、白紙となった新国立競技場のデザイン選定でミソをつけたのは記憶に新しい。
 安藤氏は当時、五輪招致を機に“塩漬け”となっていた臨海部開発を進めたい慎太郎の意をくみ、晴海の埋め立て地をメーン会場とする方針を発表。同時に壮大な都心の緑化計画を打ち出した。
 お台場のさらに沖へと突き出た埋め立て地・中央防波堤に「海の森公園」を造り、海から吹く「風の道」を日比谷公園、皇居、明治神宮新宿御苑と続く「緑の回廊」に導き、ヒートアイランド現象を抑える――。
 慎太郎は安藤氏に「海の森募金」の「事業委員長」なる肩書を与え、07年から3年間で8億円の目標額を掲げ、植樹のための募金を始めた。
「企業に募ってもメリットがないためか、断られるケースが多かった。そのため、都の職員にも個人として“1口1000円でいいから”と、半ば募金を強制する始末でした」(都政関係者)
 結局、目標額は5億円に引き下げ、昨年度までに約48万本の植樹活動は終了。これまで都は海の森の造成工事に計45億円の税金を投入し、150万立方メートルもの「盛り土」を施した。安藤氏は当初、「(五輪誘致を目指した)2016年には、立派な森が出来上がる」と語り、今年度に一部開園の予定だったが……。
「延期となりました。海の森公園内は2020年東京五輪馬術の仮設会場になる予定で、周辺で海底道路工事も始まります。工事車両が出入りするなど、来場者に安全性や快適な環境を提供できないと判断。少なくとも五輪が終わるまでは開園を見合わせる方針です」(東京都港湾局海上公園課)
 開園後も便の悪さがアダとなる。中央防波堤には、電車や路線バスなどはいまだ整備されず、最寄りの東京メトロ有楽町線新木場駅」からタクシーで15分。文字通りの「孤島」だ。
 維持管理費だけがムダに膨らみそうだが、森が生い茂る公園の完成予定は約20年後。言い出しっぺの慎太郎や安藤氏は、果たして生きているだろうか。
 
 
これ『「海の森」プロジェクト 東京湾の孤島に消える億のムダ金』と題した日刊ゲンダイ113日の記事である。
 
 
 2020年の東京五輪の整備費を巡り、「長沼」か「海の森」かの選択でモメているボート・カヌー会場の見直し問題。どうやら後者は“利権の森”でもあるようだ。
 現行計画の「水上競技場」は、そもそも隣接する「海の森公園」の整備ありきのプロジェクト。東京湾に浮かぶ埋め立て地、中央防波堤の“ゴミの山”を巨大な森に再生させる――。石原慎太郎都知事が2016年五輪招致の目玉に掲げた肝いりの緑化事業だ。
 09年に1度目の招致が失敗しても「海の森」プロジェクトは生き続け、公園の敷地造成にこれまで約45億円の税金が投入されてきた。その工事を請け負った業者には、慎太郎氏と「密接な関係」の企業も含まれる。
 昨年10月に2社と共同企業体(JV)を組み、5万7200立方メートル分の盛り土工事などを約2億4844万円で受注したのは「かたばみ興業」。緑化・造園事業が主力で、ゼネコン大手・鹿島建設のグループ企業だ。
 
■伊豆の別荘を請負業者が購入
 慎太郎氏は都知事時代から、自身の元秘書で鹿島の現専務の栗原俊記氏を通じた癒着関係が指摘されてきた。02年の秋葉原再開発計画をめぐる「鹿島優遇策」は今も語り草だが、子会社のかたばみ興業と慎太郎氏の関係はより直接的だ。
 14年7月に慎太郎氏は半世紀にわたって慣れ親しんだ神奈川・逗子の別荘を売り払った。その買い主が、かたばみ興業なのである。
「約540坪もの広大な敷地は時価3億円とも評されますが、もともと“どん突き”の奥まった位置で、坂の途中にあるため、分割はしにくかった。2年前に所有者がかわって以降、相模湾を見下ろす丘の上に立つ“白亜の御殿”はホッタラカシ。使い勝手の悪い土地をわざわざ大枚はたいて買ったのに、なぜ放置するのか。理解に苦しみます」(地元不動産業者)
 かたばみ興業の16年3月期決算の売上高は約31億円。約2.5億円の「海の森」事業が大きなウエートを占める。同社は別荘購入と事業受注について「何ら関係はない」(総務部)と答えた。
 まだまだ「海の森」には利権が眠っているとの情報もあり、日刊ゲンダイは今後も全容解明に努める。
 
 
こっちも『ボート会場見直しで大揉め 「海の森」に眠る“石原利権”』と題した日刊ゲンダイ116日の記事である。
 
 
 「権力を持てば腐敗する」それを地でいったのが石原慎太郎東京都知事である。唯この人の悪いクセは責任を他人に擦り付ける事である。政治人としては一番卑怯なやり方である。こう言う人間の末路は悲しくなるのが常である。最高に輝いていた時期の功績が無になるだけでなく、それこそ人間として古い例えになるが、武士として死ぬ事が叶わなくなるからである。それはどういう事になるかと言うと、「切腹」(=刀をお腹に突き刺し、自らググッと十字に切り裂くと言う切腹は『名誉な死に方』とされる)で死ねないと言う事である。詳しく書けば壮絶なる戦国の武将たちの武勇伝が否定され将来にわたり笑いものになると言うのに等しい。つまりは作家石原慎太郎政治屋石原慎太郎が否定され将来に渡ってあの男は・・・・・・・だったのかと笑いものになる事である。それに耐えられるのか石原慎太郎は。