2020年東京五輪の旗振り役石原慎太郎元都知事の終焉が近づいて来た

 2020年の東京五輪の整備費を巡り、「長沼」か「海の森」かの選択でモメているボート・カヌー会場の見直し問題。どうやら後者は“利権の森”でもあるようだ。
 現行計画の「水上競技場」は、そもそも隣接する「海の森公園」の整備ありきのプロジェクト。東京湾に浮かぶ埋め立て地、中央防波堤の“ゴミの山”を巨大な森に再生させる――。石原慎太郎都知事が2016年五輪招致の目玉に掲げた肝いりの緑化事業だ。
 09年に1度目の招致が失敗しても「海の森」プロジェクトは生き続け、公園の敷地造成にこれまで約45億円の税金が投入されてきた。その工事を請け負った業者には、慎太郎氏と「密接な関係」の企業も含まれる。
 昨年10月に2社と共同企業体(JV)を組み、5万7200立方メートル分の盛り土工事などを約2億4844万円で受注したのは「かたばみ興業」。緑化・造園事業が主力で、ゼネコン大手・鹿島建設のグループ企業だ。
 
■伊豆の別荘を請負業者が購入
 慎太郎氏は都知事時代から、自身の元秘書で鹿島の現専務の栗原俊記氏を通じた癒着関係が指摘されてきた。02年の秋葉原再開発計画をめぐる「鹿島優遇策」は今も語り草だが、子会社のかたばみ興業と慎太郎氏の関係はより直接的だ。
 14年7月に慎太郎氏は半世紀にわたって慣れ親しんだ神奈川・逗子の別荘を売り払った。その買い主が、かたばみ興業なのである。
「約540坪もの広大な敷地は時価3億円とも評されますが、もともと“どん突き”の奥まった位置で、坂の途中にあるため、分割はしにくかった。2年前に所有者がかわって以降、相模湾を見下ろす丘の上に立つ“白亜の御殿”はホッタラカシ。使い勝手の悪い土地をわざわざ大枚はたいて買ったのに、なぜ放置するのか。理解に苦しみます」(地元不動産業者)
 
 かたばみ興業の16年3月期決算の売上高は約31億円。約2.5億円の「海の森」事業が大きなウエートを占める。同社は別荘購入と事業受注について「何ら関係はない」(総務部)と答えた。
 まだまだ「海の森」には利権が眠っているとの情報もあり、日刊ゲンダイは今後も全容解明に努める。
 
 
これ『ボート会場見直しで大揉め 「海の森」に眠る“石原利権”』と題した日刊ゲンダイ116日の記事である。
 
 
 豊洲市場の「盛り土」をめぐり、「調査に協力したい」と口にしていたくせに、一転してヒアリングを拒否した石原慎太郎氏(84)。さすがに小池百合子都知事(64)も「あら、そうですか」と言うわけにいかず、質問書を送り付けている。さんざん都政を私物化し、食い物にしておきながら逃げ切ろうなんて許されるはずがない。慎太郎氏は知事時代、巨額の税金を浪費していたのだ。
 そもそも、舛添前知事時代に大問題になった海外豪華出張の先鞭をつけたのも石原氏だ。任期13年中、海外出張に出かけたのは34回、計201日に上る。都庁には週2、3回しか顔を出さなかったのに、外遊は4カ月に1回のペースだった(別表参照)。最高額は12人で連れ立った11泊12日のベルリン、ワルシャワクラクフ周遊。約4811万円も費やしていた。詳細が判明している30回分の平均は1681万8636円、計約5億455万円に達した。
 ツルの一声で2001年に始めたトーキョーワンダーサイトTWS)では、芸術家として目立った受賞歴もない四男を「余人をもって替えがたい」と重用。外部役員を務めさせ、都の予算を注ぎ込んだ。初年度は約5600万円だったのが、5年後には8倍近い約4億4209万円に膨れ上がった。身内を優遇する事業に約7億2200万円も突っ込んでいたのだから、開いた口が塞がらない。
 猛反対を押し切って設立した「新銀行東京」はすぐに傾いて出資金1000億円がパー。追加で500億円も血税を回すハメになった。
 豊洲市場の移転も、盛り土問題も、石原時代に決まったことだ。知っていることは洗いざらい話すのが筋だろう。

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こっちも「都政を食い物にした石原慎太郎 都知事時代の“黒歴史”」と題した日刊ゲンダイ109日の記事である。
 
 
 これがあの石原慎太郎東京都知事の実態である。それを正義の味方面して舛添前都知事を何と言っていた。こんなのを都民が英雄として崇めていたなんて開いた口が閉まらない。しかも、一番の毛嫌いしてた木曜クラブ田中派)の田中角栄とそれに連なる竹下登小沢一郎を「あの野郎たち」とバカにしてたのを期を見て「天才田中角栄」とはお笑い草だ。何の事無い、好き嫌いよりそろそろこんなのが売れるだろうと見ての出版である。石原慎太郎と言うのは育ちを鼻にかけ内心は「あの野郎たち」と卑下してた人間である。自分に無い才能に妬いてただけだ。そろそろ化けの皮が剥がれても遅くは無い。自慢の弟裕次郎のお蔭も段々薄くなり、寂しい限りだが、小樽の「石原裕次郎記念館」も閉館らしいから石原家もそろそろ終わりだ。最後の最後にブーメランのように自分がやった事への仕返しの様である。かわいそうだが自業自得である。