豊洲市場混乱の“元凶”石原慎太郎元都知事久々に人前に現る

 豊洲市場混乱の“元凶”石原慎太郎都知事(84)が8日、久々に人前に姿を現した。東京・永田町の憲政記念館で行われた亀井静香衆院議員(80)が主催するセミナー「日本をどうする!」に、ゲストスピーカーとして登壇。意外なほど元気に暴言を吐いていた。
 セミナーは約1時間半。慎太郎氏は「暴走暴言老人の石原です」と、お得意の挨拶で会場の笑いを取ると、気をよくしたのか、「醜い日本語でつづられた憲法前文は書き直したらいい」「(トランプよ)日本をなめたらいかんぜよ」「支那との関わりは予断を許さない」と、聞き飽きた持論を展開。
 しかし、聴衆が聞きたかった小池知事の評価や肝心の豊洲問題については、最後までダンマリ。セミナーが終わると、まるで逃げるように裏口から出て行ってしまった。
 なぜ、豊洲問題を避けたのか。その理由を聞くため、日刊ゲンダイ記者はセミナー終了後、裏口から退出し車に乗り込もうとする慎太郎氏を直撃。名刺を渡し「なぜ豊洲問題に触れなかったのですか」「公の場で説明する意思はありますか」と質問したが、苦々しい表情を浮かべ、目線を外し、車内へそそくさと逃げていってしまった。いつものエラソーに報道陣に説教をたれる姿はどこにもなかった。
 改めて事務所に電話で問い合わせると、担当者はスゴイけんまくでこうがなり立てた。
「突然、駐車場で近づいてきて質問するなんて失礼じゃないですか! 豊洲問題に触れなかったのは、テーマに含まれていなかったから。それ以上お伝えすることはありません!」
 その後、慎太郎氏の自宅を訪ね、インターホンを鳴らすと、「留守番」と自称する女性が「お答えできません。事務所を通して下さい」とだけ言った。
 
■ご近所では「随分元気そうね」と話題に
 9月を最後に人前から姿を消したこの3カ月、慎太郎氏はどうしていたのか。小池知事との面接を拒否し、“消えた盛り土”について「84歳になる年齢の影響」で、「記憶が薄れている」と釈明したこともあって、てっきり高齢で体が衰え、ひっそりと過ごしているのかと思われたが、全く違うらしい。近隣住民はこう言う。
「ほぼ毎日、午後3時ごろになると上下ジャージー姿でウオーキングしてますよ。だいたい30分くらいでしょうか。大きく腕を振り、軽くジャンプするような歩き方なので見ればすぐに分かります。『随分元気そうね』と近所で話題になっています。前は挨拶してもふんぞり返って目も合わせてくれませんでしたが、小池さんが知事に当選してからは、会釈を返したり、向こうから声をかけてくれるようになりました」
 そんなに元気なら、記者会見でも開いて釈明すべきである。
 
 
これ『慎太郎氏3カ月ぶり姿も 豊洲問題」直撃取材に無言逃亡』と題した日刊ゲンダイ129日の記事である。
 
 
どんなに心臓に毛が生えていても、事刑事事件に絡んでくるとそうはいかない。この石原慎太郎さん正にその心境だろう。だから今は余計な事言わずだんまりが得策と言う事だろう。だが、いずれ告発される日は必ず来る。だって6,600億円と言う途方も無いカネ世論が見逃す筈はないからである。形を変えた疑獄事件に発展する可能性だってある。戦後最大の疑獄事件であった田中角栄さんのローッキード事件でも僅か5億円の収賄事件だった。それに比しとんでもない金額だ。検察が動かない筈はない。これだけの金額の不正にもその本人自覚認識零である。都税だからと言って東京都民だけが被害者なのではない。私は何度も言ってるが、大企業の東京本社が集中して、全国の支店・営業所での利益を東京本社で納税した法人所得税の結果が、東京都の莫大な5兆円を超える歳入と化している事実からして全国の国民の汗の結晶と言って良い税である。それをこの石原元知事は無にしたも同然である。その代償は払ってもらうのが当然である。