東京都の豊洲市場(江東区)をめぐる問題について、石原慎太郎・元都知事は17日付の産経新聞にコラムを寄稿し、「官僚から報告を受けた記憶はない」などとした。石原氏は在任中に築地市場(中央区)の豊洲移転を決めており、経緯などを尋ねた都の質問状に今月、「分からない」などと回答していた。
コラムによると、石原氏は、都が豊洲市場用地を東京ガスから購入した際の経緯について、「本契約までの経緯の詳細について都の官僚から報告を受けた記憶は一切無い」とした。先月発覚した、主な建物下で盛り土がなかった問題について「そのとばっちりが前々々任者の私にまで及んでき」たとし、原因などは「関係者の記憶はまばらで、事は芥川の小説ではないがまさに『藪(やぶ)の中』の印象を出ない」としている。
この豊洲市場移転問題の最高責任者であった石原慎太郎・元都知事が「そのとばっちりが前々々任者の私にまで及んできた」とは何たる言いぐさか。良く言ったと言うより良く言えたと言った方が適正である。余りの事の重大さに「知らぬ・存ぜぬ」で逃げようとしてる。彼の性格からして、それこそ余りの事の重大さを認識してるからこそのこの言葉と言える。下手すれば刑事責任は免れないと見たからと推察する。唯一つ言える事は、この石原元都知事、この8年間殆ど都庁に出勤していなかった。出勤しても、1日1~2時間程度だから都の職員連中が「どうせ知事今日も居ないだろうから」と考え、知事への報告や指示を簡単に考え、省略したかも知れないのは否めない事実である。だがそれも結果的には自業自得と言えよう。いつの時代でも「ハンコは突いたが俺ゃ知らん」で通る? 逆の立場になれば、烈火の如く怒り心頭なのにと思う。共に信頼し合いこれほどの人間いないと理解し合った盟友の橋下徹前大阪市長に聞いてみたら?(大笑い)