甘利明・前経済再生相の現金授受問題 戦後の政治屋ではかなり質が劣る?

 甘利明・前経済再生相の現金授受問題で、現金などを渡した建設会社の総務担当者が31日、朝日新聞の取材に応じた。甘利氏が会見で説明した計600万円の授受以外に、900万円超を秘書に渡していたことを証言した。甘利氏自身の現金授受をめぐっても、「道路建設の補償交渉のお礼」と述べるなど、趣旨や状況に食い違いをみせている。
 
■大臣室での50万円「甘利氏、ポケットに」
 総務担当者は一色武氏(62)。千葉県白井市の建設会社と独立行政法人都市再生機構(UR)との道路建設の補償交渉を担った。一色氏は、甘利氏側から受け取った領収書や秘書らと面会した際に記したメモなどを示しながら、授受の状況を説明した。
 甘利氏は28日の記者会見で、50万円ずつ計100万円の受領は認めている。一方で、授受の状況や認識は一色氏の主張と異なる。
 一色氏は2013年11月に甘利氏が大臣室で受け取った現金50万円について、「甘利氏が(現金入りの封筒を)スーツの内ポケットに入れたのは事実だ」と強調。「URの件でのお礼の意味で」面会を求め、秘書から事前に「50万円は必要です、と言われた」と語った。甘利氏は会見で「政治家以前に人間としての品格を疑われる行為だ」として、ポケットに入れたことは否定している。
 14年2月に神奈川県大和市の地元事務所で甘利氏に渡した50万円について、一色氏は建設会社とURとの交渉を進めてもらう趣旨だとした上で、「甘利氏は『これはパーティー券にしようね』と私の前で言った」と主張。甘利氏は「(13年11月の)大臣室訪問のお礼と政治活動への応援の趣旨だと思って受け取った」としている。
 記者は、甘利氏との授受の際のやり取りの録音について確認を求めた。一色氏は「(甘利氏が授受を)認めなければ出す準備はしていたが、認めている以上、出さない方がいいと思う」と述べた。
 
■14~15年、ほかに900万円超提供か
 2014年11月20日に秘書が100万円を受け取ったと指摘される授受について、甘利氏の会見で説明はなかった。
 
 

これ『甘利氏会見と食い違い、「告発者」が証言 現金授受問題』と題した朝日新聞デジタル131()2221分の配信記事である。

 
 
 この顛末は週刊文春2月4日号で見た。
 甘利さんも辣腕にしては意外と抜けてる。
 政治屋議員会館や自分の事務所で自分自身が面会して金を受け取ると言う事は、あっせんをこれからするか、したかに限って行うものだと言う事、解っていなかったのか。それともそれが常態化して慢性化してたと言う事か。これは白を切るには次元が違うと言う事だ。
 じゃぁこの千葉県の建設会社の総務担当の依頼者何故告発したのだろうか。
 思うに、甘利さん側が真剣にあっせんをやらなかったか、あっせんの程度に満足しなかったか、甘利側で金づると思い、直ぐに決着せず引き伸ばし、集(たか)ったかであろう。
それで依頼者が堪忍袋が切れてと言いたいが、この告発者それ以外の事のようにも思えるが、根がもっと深いようにも思える。
 いづれにしても、政治屋である甘利さんもその秘書も二流以下だったと言う事だ。悪い事するにも、人間としての情やポリシーがあるものだが、報道から漏れてくる状況は政治屋と言うよりその辺のやくざよりも劣るとも言え、この方が安倍側近の政治屋とは、やはり一昔前の政治家とは質が違うような気がする。