不幸中の幸いも幸せ?

脳出血で倒れて以来この暮れが来れば早8年になる。大げさに言えば一昔になる。この間入退院の繰り返しでリハビリに励んで来た。自分で言うのもおこがましいが、「継続は力」を胸に必死で訓練してきた事は誰にも負けなかったと自負してる。お蔭で左手足に失調感はあるが麻痺は無い。時には 「負けず嫌い」が前面に出過ぎて嫌われる一面もあった事は反省である。
 私は「出来ない」「知らない」が恥ずかしく感じる性格である。また曲がった事も大嫌いである。例えにならないが、仕事上の書類の整理に、A4の紙のホッチキス止めがカッターで裁断したみたいに揃ってないと機嫌が悪く全部やり直しに突き返す性分でもある。そして言われたら直ぐがモットーでもあり、約束は必ず守るし、時間のルーズなヤツとは付き合わない性分だ。そして自分の部屋の机回りや書類の整理は常にやってないと嫌な性分でもある。だから私は机の周りの書類等含めた整理・片づけが最高の手作業療法だ。これが失調感の左手を麻痺から救ってくれた最高のプレゼントなのかも知れない。その片付けの合間に自分の意志とは逆に邪魔する左手を、「この親不孝者」と言いながらビシビシ叩き、文句の独り言を言いながらも、もし左手の麻痺があったら、この片付けさえも出来なかったろうと思うと、病気をしながらも、それのやれる自分を幸せだと感じてる自分に、不思議な巡り合わせみたいな気持ちに浸ってる今日この頃である。